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2007年11月26日

●見るだけじゃつまらない?! (下雪了)

公演開始前からずっと気になっていた、『Slava's SNOWSHOW』を観に行ってきた。

これはシルク・ド・ソレイユへの出演経験もある、ロシアの有名クラウン(道化師)スラーヴァ氏がプロデュースするパントマイム。モスクワでの初演以来、世界30ヶ国100以上の都市で公演が行われ、好評を博しているという。そんな世界的なショーが、ここ上海にもやって来たのだ。

Slava's SNOWSHOW:クリックで拡大
大盛り上がりのフィナーレ、いつまでも立ち去りがたく
今回は小さな会場なので後方でも十分だろうと安いチケットを入手したのだが、これについては大きく後悔することとなった。今回の公演は、いっしょに参加してこそ楽しいものだったのだ。

最初の30分は幻想的な雰囲気の中、主にステージ上だけで進行して行く。前半の最後では会場全体を巻き込み、やや早すぎる休憩に突入。そして始まる後半、とにかく客席に絡むのだ。

クラウンたちは観客を踏みつけるようにしながら客席へと乱入し、上着を引き剥がして捨てたり、水をまき散らしたり、背中に紙吹雪を突っ込んだりと悪戯のし放題だ。クライマックスでは目も開けられないほどの猛吹雪が会場を包み、最後は巨大なボールが会場中を跳ね回るのである。

遠目にも楽しむことはできるのだけれど、ぼくらの席からではやや蚊帳の外。パントマイムにとって、クラウンたちの表情の変化が肝なのに、これも遠すぎてよく見られなかったのだ。洒落の判らない人だと不快感を感じるかもしれないが、ぜひ最前列にて積極的に参加したい舞台である。
 

店名Slava's SNOWSHOW / 斯拉法的下雪了
ジャンルパントマイム
会場上海市浦東新区丁香路425号 上海東方芸術中心 (世紀大道 x 丁香路)
公演期間2007年11月18日~12月2日 19:15~ (月曜休演、土日は15:00~もあり)
電話番号021-6854-0123 (上海東方芸術中心)
アクセス地鉄2号 上海科技館 / 公交 浦東市民中心(987路)ほか
予算100,200,300,400,600,800RMB (土日は90元アップ)
備考高くても出来るだけ前の席を確保すべし / 休憩中にもパフォーマンスあり
Show Information

2007年09月22日

●琉球の風 (エイサー)

エイサーと呼ばれる、沖縄の伝統芸能をご存知だろうか。

もともとは旧盆に行われる行事で、ウークイと呼ばれる旧暦7月15日に若者たちが集落を踊り巡り、家内安全、無病息災を祈り、先祖の霊を供養したものだ。例えるならそれは、本土の盆踊りに近いものだ。近年では芸能色が強くなり、旧盆以外にも様々な場面で披露されているそうだ。

エイサー:クリックで拡大
キリリと引き締まる表情が凛々しい
小雨降りしきる雨の週末。友人のwadakoちゃんが所属する、エイサー・サークル『舞之南(うちなー)』の舞台を観に行った。

彼女がエイサーをやっているのは知っていたが、実際に演舞を目にするのはこの日が初めてだ。期待に胸高鳴らせながら会場を訪れると、そこには共通の友人たちの姿も多数見受けられた。誰もが彼女の勇姿をひと目見ようと、雨の中をわざわざ出向いている。そう考えると、なんだか自分のことのように嬉しくなった。

今か今かと待ち構えていると、やや緊張した面持ちのwadakoちゃんと、他の舞之南メンバーが舞台に躍り出る。やがて荘厳な雰囲気の音楽が会場を包み込み、彼女たちの演技が始まった。

初めて目にするエイサーを一言で語るなら、それはとてもカッコよかった。魂を揺さぶるような勇壮な掛け声と、太鼓のリズムが響き渡る。躍動感溢れる動きに一瞬の静止が交差し、会場の空気が徐々に熱を帯びていく。ぼくは彼女たちの動きに引込まれ、夢中でシャッターを切り続けた。

ステージ上で真剣な眼差しで舞う友人は、いつにも況して輝いて見えた。果たして今のぼくに、同じくらい真剣に打ち込めるものがあるだろうか。わずか15分のステージはあっという間に幕を閉じたが、家路をたどるぼくらの胸には、太鼓の響きと琉球の風がいつまでも吹き渡っていた。

2007年09月10日

●中国の伝統楽器に触れる (乾門)

中国の伝統楽器が好きだ。

琵琶や二胡の哀切ある音色や、郷愁を誘う竹笛の響き。これらが時には力強く、時には流れるように紡ぐメロディーは、西洋の音楽にはない不思議な魅力を持っていた。そんな中国伝統楽器の魅力を存分に楽しめるのが、虹橋路に佇む老房子3階にあるレストラン&バーThe DOORだ。

THE DOOR入り口:クリックで拡大
中と洋、現在と過去が入り交じった不思議な空間が特徴だ
古めかしい階段を上っていくと、不思議な雰囲気に包まれた入り口が出迎えてくれる。欧風のシャンデリアやランプシェードがあるかと思えば、首だけの仏像や狛犬、石造りのレリーフなどが強烈にアジアであることを主張している。

店内に踏み込んでもそれは変わらず、西洋と東洋の融合が絶妙なバランスで成りたっていた。それは混沌とした上海を象徴するかのようだ。

サービスの質は上々だったが、料理の味はどうも価格に見合っていないように思えた。特別不味くもないが、場所代を含んでいるにしても、ちょっと高すぎるように思えるのだ。食事をすれば優先的によい席を得ることはできるが、音楽を楽しみたいならバーとして訪れたほうがよいだろう。

22時スタートの演奏は二胡、琵琶、笛2種に、シンセサイザーを加えた5人編成。新民楽という名の、同店専属バンドだ。伝統的な楽曲に現代風の編曲を施した音楽は、聴くものを圧倒する力強さがあった。レストランとしては不満もあったが、帰るころにはすっかり気分もよくなっていた。
 

店名THE DOOR Restaurant & Bar / 乾門
ジャンルフランス料理(東南アジアテイストを取り入れた創作フレンチ)、バー
住所上海市長寧区虹橋路1468号 鮮牆房3F (虹橋路 x 金珠路、交差点付近)
営業時間18:00~2:00 / ショータイム 22:00~23:00(日曜定休)
電話番号021-6295-3737
アクセス不明
予算スペシャルセット 358RMB / The Door Steak 208RMB / カクテル 70RMB~
通用言語英語 / 中国語
メニューフランス語 / 英語 / 中国語 / 写真なし
至福の品該当なし
備考バータイムは最低消費 100RMB / 店内撮影禁止
Shop Information

2007年08月26日

●異世界への扉 (キダム)

ぼくがまだ小学生のころ、地方都市に巡業に訪れた小さなサーカスを観に行った。

炎天下の空き地に立てられたテントに空調はなく、内部はサウナのごとき灼熱地獄だった。そんな劣悪な環境下で文字通り手に汗握りながら、空中ブランコや動物たちのショウに歓喜と賞賛の声をあげた。あの灼熱のリング(ステージ)は、幼少のぼくにとって異世界へ続く扉だったのだ。

CIRQUE DU SOLEIL - QUIDAM:クリックで拡大
まもなく舞台は幕を開ける、期待高まる瞬間だ
あれかれ二十数年の時を経て、ここ上海の地から再び異世界へと旅立つ機会を得た。世界中を熱狂させたという芸術集団シルク・ドゥ・ソレイユの上海初公演、QUIDAM(キダム)だ。

地鉄の上海科技館駅から流れに沿って歩くと、ビックトップと名付けられた大型のテントが視界に飛び込んでくる。内部は空調、音響、照明完備の大空間で、とても即席とは思えなかった。

やがてひとりのクラウンと、数人の白ずくめがステージに登場し、舞台は幕を開けた。アクロバットの技術は上海雑伎のほうが上のようにも思えるが、だからといってキダムがつまらないわけではない。まるでミュージカルのようなストーリー仕立ての舞台は、とてもアーティスティックだった。

不可思議な衣装に身を包むキャストがときには官能的に、ときには幻想的に、身体能力の限界に挑む技の数々を繰り広げる。それは凄いというよりも、美しいという形容がよく似合う。観客は固唾を飲んだり、うっとりしたり、腹を抱えて笑ったりと、キダムの世界に引き込まれていった。

深い満足感に包まれながら、サーカスは今も我々を異世界へと誘う扉なのだと感じたのだった。
 

公演名QUIDAM -CIRQUE DU SOLEIL- / 神秘人 -太陽馬戯-
ジャンルエンターテインメント・サーカス
会場上海市浦東新区世紀大道 太陽城堡 特設会場
開催日時2007年6月28日~8月26日 19:30~22:00 (土日は日中公演もあり)
チケット150, 360, 680, 880, 2000RMB
備考カナダのエンターテインメント集団が上海に初上陸
Performance Information

2007年08月19日

●超絶美技に酔いしれる (ERA)

たくさんのお土産を持ち帰ってくれた妻だが、じつは小さなお客さんをも連れてきた。

今年中学生になったばかりのUちゃんは、ぼくの義理の姪っ子にあたる。夏休みを利用して、我が家にホームステイするのだという。初の海外旅行に上海を選んでくれたのも、何かの縁であろう。想い出深い旅にして貰うためにも、上海おもてなし隊としては全力で接待せねばなるまい。

ERA カーテンコール:クリックで拡大
公演中は撮影禁止なのでカーテンコールの模様
ただ、女子中学生をアテンドするというのは、ぼくも初めての経験だ。あまりローカルな雰囲気はお好みではないようだし、食べ物にもそれほど興味がないという。そんな中、関心を示してくれたのが、新世代の上海雑伎ERAである。

ERAとは上海の伝統雑伎に、音や光といった演出を加えてエンターテインメント性を与えたもの。演出はあのシルクドソレイユが手がける。

公演内容については、この場では触れずにおく。ぼくにはあの感動を文章で伝える術はないし、実際に見て、聞いて、心で感じ取って欲しいからだ。時には手を叩き、舞台の動きに合わせて固唾を飲み、そして惜しみない賞賛を送ることで、ひとつになる会場の雰囲気を体験して欲しい。

アテンドで雑伎といえば、ついアクセスのよいポートマンなどを利用しがちだが、ここまで足を伸ばす価値は十分にあると思う。毎日公演しているので、機会を見つけてぜひ訪れて欲しい。
 

公演名ERA Intersection of Time / 超級多媒体夢幻劇 時空之旅
ジャンルエンターテインメント(上海雑伎+シルクドソレイユ)
住所上海市閘北区共和新路2266号 上海馬戯城 (共和新路 x 広中路、交差点を南)
公演時間19:30~21:30 (年中無休)
電話番号021-6652-7750 (チケット予約)
アクセス地鉄1号 上海馬戯城 徒歩2分
予算80, 180, 280, 380, 480, 580RMB
備考光と音、そして超絶美技に酔いしれろ!
Show Information

2007年07月14日

●MAMMA MIA!

大阪公演時に、見たいと思いながら見逃してしまったミュージカルが、ここ上海にやってきた。

MAMMA MIA!(マンマ・ミーア!)は世界各国で上映され、愛されている、とってもはハッピーな気分になれるミュージカル。見逃したはずのそれが、上海でも見られると聞きさっそく訪れた。

MAMMA MIA!:クリックで拡大
開演中は撮影禁止、よって正面入り口の大看板
会場となったのは上海大劇院。立派な入り口から中に入ると、ホール内はガラガラ。しかし、開演直前になると、どこからともなく人が押し寄せてきていっぱいとなった。おそらく会場周辺にたむろしている、ダフ屋からチケットを買った観客が多いのだろう。値段は如何ほどだろうか。

舞台上の歌やセリフはすべて英語。ステージ袖のスクリーンには、中文字幕も表示されている。

この字幕がクセモノで、じっと見ていると舞台が見えず、舞台を見ていると字幕が見られない。そもそも字幕を読んでも、あまり理解できないので、舞台上の演技と歌曲を楽しむことにした。

幸い、事前にあらすじを読んできたので、概ねの内容は理解できる。理解はできるのだが、細かいニュアンスまでは伝わらないのがもどかしい。観客の中国人たちはセリフを発するタイミングにあわせて笑う。字幕に頼るのではなく、英語を理解している風だ。それに比べて、ぼくときたら。

もっとも歌や踊り、俳優たちの動きだけでも十分に楽しめた。ABBAのヒット曲の数々は、いくつも聞いたことがあり、気付けば身体でリズムを取っている。最後は観客総立ちで拍手を送り、舞台は幕を閉じた。英語が判らなくてもそれなりに、判ればもっと楽しい舞台は、8月2日まで公演中。

 

名称MAMMA MIA!
ジャンルミュージカル
会場上海市黄浦区人民大道300号 上海大劇院(人民大道 x 黄陂南路、交差点付近)
公演時間2007年7月6日~8月2日 19:15~ (週末は13:30~もあり)
Webhttp://www.mamma-mia.com.cn/
チケット200~1,200RMB(週末夜間は割増し)
言語英語 / 中国語字幕あり
備考チケット売切れ続出、ご予約はお早めに
Shop Information

2006年10月21日

●ダンスって素晴らしい (パンドラ伝説)

ギリシャ神話の中に、パンドラという名の人類最初の女性が登場する。

禁忌を破って神々の火を手に入れた人間(男)を罰するため、ゼウスが鍛冶の神に作らせた女で
神々からさまざまな贈り物を賜わり、美しくて魅力的な女性として地上へとつかわされたという。

人間に嫁いだ彼女は平和に暮らしていたが、ある日ゼウスより預かる禁断の箱を開いてしまう。

けして開けてはならぬといわれていた箱の中には、恐怖、怒りなどのあらゆる悪が詰まっており
人間たちを不幸にしたとされ、彼女が慌てて蓋を閉じると箱の中には希望だけが残ったという。

神々の火(文明)を手にしたことで、ヒトは不幸にも見舞われたとする教訓を含んだ神話である。

パンドラ伝奇:クリックで拡大 パンドラ伝奇:クリックで拡大 パンドラ伝奇:クリックで拡大

そんなギリシャ神話をモチーフとした、ダンスエンターテインメント『パンドラ伝説』が上海に上陸。

5月のドイツ初演より各国で公演中で、アイリッシュダンスやベリーダンスの要素を取り入れた
情熱的なダンスパフォーマンスは、世界各地で評価の声も高く、上海にいてよかったと思える。

ナレーションが聞き取れないのが残念だったが、そんなものは気にならぬほど素晴らしかった。

絡み合うように踊る男女の姿にうっとりし、同じ人間とは思えない超絶技に大きな拍手を送り
幻想的な美しいシーンに深い溜め息を漏らしつつ、パンドラの世界に引込まれてしまった。

大興奮の2時間はあっという間で、帰り道では知らず知らずにステップを踏んでしまうのだった。

 

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パンドラ伝説 / 潘多拉伝奇
会場 上海市徐匯区漕渓北路1111号 上海大舞台
出演 NIGHT OF THE SULTANS
日時 2006/10/20~10/22 19:30開演
料金 アリーナ(1,800, 980, 780, 680RMB) / スタンド(480, 380, 280, 180, 100RMB)

2006年01月18日

●后街男孩上海演唱会

上海大舞台で行われた后街男孩のワールドツアー、上海公演へ行ってきました。

后街(裏通り)の男孩(男の子)とはそのまんまの直訳でかなり笑えますね。
英語に訳せば Backstreet Boys となりますが、漢字表記はちょっと……。

ちなみに有名なレッドホットチリペッパーズは、中国では紅辣椒楽隊だとか ( ̄m ̄*)

もともと奥さんが彼らの大ファンで、クルマにCDを持ち込んではエンドレスで
流していたので、いつの間にかぼくも聞くようになっていました。

もっともメンバーの名前すら知らないような、にわかファンなんですけどね。

后街男孩 后街男孩 后街男孩

中国での彼らの知名度は知りませんが、会場前は雨にも関わらずかなりの人出。

もっとも日本であればチケットの販売初日に完売してもおかしくありませんが
こちらでは空席も目立っていましたので、日本ほどの人気はないようです。

それでも熱心なファンはいるようで、1,580元もするアリーナ席はほぼ満員。

若い女性が多かったように思いますが、それだけの額がよく出せるものだと感心。
地方からの出稼ぎ労働者の平均月収の3倍以上に相当する値段ですものね。

日本人から見ても高価なチケットですが、これもファン心理の成せる業でしょうか。

もっとも何食わぬ顔でシートに収まっていたものの、あとから来た本当の
シートの持ち主に追い払われるというシーンが随所で見られました。

安価なチケットを買って、ちゃっかり空席に座っていた人も多いのかもしれません。

后街男孩 后街男孩 后街男孩

日本と違いカメラ類の持ち込みはOKのようで、随所でビデオ撮影も行われていました。

逆に禁止事項として電光表示板に書かれていたのが、ステージへの蛍光棒投擲禁止(笑)
かなりの人数がこの蛍光棒を所持していましたが、盛り上がると投げ込むんでしょうか。

肝心のライブのほうは座席上に立ち上がるファンも出たりで、なかなかの盛り上がり。

ただ、アリーナ席ではケガ人が出そうなほどヒートアップしていたようですが
我々の席を含めた外縁部に関しては、それほどでもなく温度差がありました。

演出面ではちょっと工夫が足りず、全体的に単調な感じのステージだったように思います。

ユーミンのシャングリラIIのように、歌と踊りだけでなくセットや照明、衣装
特殊効果などを駆使したエンタテインメントショーを展開して欲しいものです。

せっかく上海での公演ですから、上海雑技とのコラボレーションなんて如何でしょう?

Backstreet Boys がダンサブルなヒットナンバーを歌い、踊るステージのバックで
上海雑技団の精鋭たちが超軟体技や皿まわし、ジャグリングなどの技を披露!

……やっぱ、やめたほうがいいかも(汗)

 

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上海大舞台
上海市徐匯区漕渓北路1111号 (地鉄1号線上海体育館駅 2番出口すぐ)

バックストリートボーイズ 2006 上海コンサート
日時 2006年1月18日 19:30開演
会場 上海大舞台
価格 100/180/280/480/600/800/1280/1580RMB

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