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2007年04月17日

●旅先でもコーヒーを (隨縁小築)

水郷でのティータイムは、運河の見える茶館にて中国茶を楽しむものと思っていた。

それはある意味では正しいのだけれど、だからといってそれに固執することはない。無理やり型にはめるのではなく、自分の飲みたいものを飲みたいように楽しめたなら、それが一番なのだ。

コーヒー屋:クリックで拡大
ゆったりとした時間に身を任せる
西塘を散策中、友人のひとりがコーヒーが飲みたいといいだした。たしかに昨日からコーヒーを口にしていない。ぼくも飲みたいとは思うのだが、こんな場所でまともなコーヒーを出す店はありはしないだろう。不味いコーヒーでがっかりするくらいなら、始めから飲まないほうがマシだと思っていたのだ。

ところが別行動を取っていた友人から連絡が入り、今ちょうどカフェでお茶しているところだという。聞けばコーヒーもなかなか本格的で、十分に美味しいという。

半信半疑で向かったのは、細い路地の途中にある小さなカフェバー。手作り感溢れる店内に、コーヒーのよい香りが漂っている。

驚いたことにこちらではオーダーを受けてからひとつひとつ、丁寧に豆をひいてくれる。中国ではすっかり煮詰まった無粋な泥水を飲まされることが多いが、これは嬉しい誤算である。抽出に使用しているのはサイフォンでやや雑味が気になるものの、思ってたよりずっと完成度は高い。

ぼくはこんなところに旨いコーヒーなどあり得ないと決めつけていた自分を恥じながらも、のんびりとした時間に身を委ねてしばしの休息を楽しんだのであった。

 

店名隨縁小築
ジャンルカフェ&民宿
住所浙江省嘉興市嘉善県西塘鎮上西街56号
営業時間不明
電話番号13395833766
アクセス西塘入り口より徒歩5分
予算コーヒー各種 20RMB
通用言語中国語 / 英語
メニュー中国語 / 写真なし
備考民宿なので宿泊も可能 / コーヒーはひまわりのタネ付き
Shop Information

2007年04月09日

●友とゆく水郷の旅 (西塘鎮)

夜の灯火に照らされた幻想的な雰囲気から一転、昼間の西塘はまた別の表情を見せてくれる。

夜の闇に覆い隠されていた汚いものといっしょに姿を見せるのは、街の各所で見られる生活感だった。観光地、とはいってもそこは住民たちが暮らす街でもある。川べりで洗濯する人、昼間からトランプに興じる人、窓をのぞき込めば住民の食事風景を間近に目にすることもできる。

運河を渡る船:クリックで拡大
たゆたう小舟が郷愁を誘う
西塘には路地が122本もあるという。観光客が行き交う表通りから一歩路地裏に踏み込めば、そこはもう住民たちの生活域だ。薄汚れた犬が歩き回り、子供を背負ったおばさんが立ち話を楽しむ。むせ返るような生活の匂いが、この街を彩っていた。

廊棚と呼ばれる木製の屋根がついた回廊を通って、あてのないまま古鎮内をぶらぶらと散策する。映画『ミッション・インポッシブル3』の公開以降、急に観光客が増えたという西塘。そこで見かける人たちも様々で川辺で食事をする人、熱心に写真を撮る人、両手いっぱいに食べ物を持って歩いている人などを見ているだけでも面白かった。水路上には観光用の渡し舟も多く、こちらから手を振ると乗客たちは笑顔で振り返してくれた。

旅の楽しみといえば食べることにもある。じっくりと景観を楽しんだあとは、西塘の街を食べ尽くすべくあちらこちらをひやかして歩く。西塘では蓮の葉で包んだ豚肉と黍を蒸したものや、チマキ、半生の味付け豆、麦芽糖を使った餅など、様々な小吃を楽しむことができた。

トム・クルーズ氏と記念撮影
川辺にてトム(写真)といっしょに記念撮影
ランチは川沿いに立つ、農家菜(田舎料理)の店にて。飾り気や奇を衒った料理はないが、野菜などの素材がよいのか味は悪くない。ただし混雑のせいか対応は今ひとつなのが残念だ。

食後は観光用の小舟に乗り、少し違った視点で街の風景を楽しもう。ギィギィという櫂の音と、川面を渡る春の風が心地よい。運河を進む船と同じくらい、ゆっくりと時間が流れていった。

水郷なんてどこに行っても同じだという人もいる。もちろん同じような部分が多いのもたしかではあるが、それでも街それぞれの個性みたいなものがある。なにより気の合う仲間たちと訪れるならどこでだって楽しめてしまう。そんな風に感じさせてくれた、楽しい旅であった。

 

名称西塘鎮
住所浙江省嘉興市嘉善県西塘鎮
電話番号0573-4564161 (浙江西塘旅遊文化発展有限公司)
アクセス上海より約90キロ。旅遊集散中心より観光ツアーあり。
入場料60RMB (夕方17時以降は入場無料:要確認)
備考映画『ミッションインポッシブル3』ロケ地
Tourist Information

2007年04月08日

●別世界での出来事 (西塘鎮)

海寧から西塘へ向かうため、列車と白タクを乗り継ぐこととなった。

本来は海寧から出ている直行バスを利用する予定だったのだが、予め調べておいたバスセンターは移転したそうで影も形もなかった。移転先に移動するにも時間が足りなかったため、まずはチマキで有名な嘉興まで列車で移動して、そこから白タクをチャーターして西塘を目指す。

川辺で酒を嗜む:クリックで拡大
夜の闇は汚いものを覆い隠し、美しい光と影を織り成していく
紆余曲折を経てたどり着いた西塘は、江南地方特有の水郷の町だ。街の中を縦横無尽に水路が走り、明・清代の古い建物が今も変わらず軒を並べる、非常に趣深い古鎮である。

通常は11ヶ所の景区入場券がセットとなった門票を購入する必要があるが、夕方以降は無料にて中に入ることができる。帰りの時間を気にしないでよいなら、夜の西塘を楽しみたい。

上海からなら本来は日帰りで訪れる場所だが、我々も西塘の夜景を楽しむために古鎮内に宿を取っていた。ところがチェックインを行うために民宿に連絡を取ったところ、我々の部屋はすでにキャンセルしたと告げられ驚かされた。曰く、何度か確認の電話を入れたのだが繋がらなかったので、キャンセル待ちの客に部屋を明け渡してしまったのだという。

連絡もなにも着信履歴などはいっさい残っていないから、宿側が電話番号を聞き間違えていたというのが事の真相だろう。とはいえ今さら文句をいったところで別の部屋があるわけもなく、我々は一瞬にして宿なしとなってしまい、このままでは野宿を余儀なくされることとなった。

ほの明かりに照らされた路地:クリックで拡大
薄暗い路地は夢の中のようだ
幸い、宿側もさすがに不憫に思ったのか、あちこち連絡を取って空き部屋を探してくれ、古鎮の外ではあるが街一番だというホテルのスイートを特別価格で借りることができた。まさかこの歳にもなって男女7人、雑魚寝を経験するとは思わなかったが、何だか学生時代に戻ったようで思ったよりも楽しかった。

どうにか宿を確保したぼくらは荷物を置いて、夜の西塘観光に乗り出した。夜の水郷を訪れるのは初めてだが、なかなか風情があってよいものだと思う。水郷の水は黒く澱んでいるのが普通だが、夜の帳が落ちる頃には街の光を映してキラキラと輝き出す。汚いものは姿を隠し、陰影が織り成す幻想的な雰囲気へと変わっていく。それはまるで夢の中の風景のようであった。

蝋燭を乗せた紙製の小舟が浮かぶ水路を横目に見ながら、柔らかな光に包まれる廊棚(屋根のついた回廊)を進む。街全体を包み込むノスタルジックな空気が心地よくて、ぼくらはあてもなく古鎮内を彷徨った。その夜は時間の流れすらもゆるやかで、せわしない上海とは別の世界の出来事のようであった。

 

名称西塘鎮
住所浙江省嘉興市嘉善県西塘鎮
電話番号0573-4564161 (浙江西塘旅遊文化発展有限公司)
アクセス上海より約90キロ。旅遊集散中心より観光ツアーあり。
入場料60RMB (夕方17時以降は入場無料:要確認)
備考映画『ミッションインポッシブル3』ロケ地
Tourist Information

2007年04月07日

●中国皮革之都 (海寧皮革城)

週末を利用して友人たちと連れ立って、近郊にて小旅行を楽しんできた。

これは友人のfamifamiさんが立ち上げた、【ちか旅】というmixiコミュニティのイベント。上海を基点に、気軽に行ける近場の旅行を楽しもうというサークルだ。第1回目となる今回は中国皮革之都と呼ばれる海寧市で買い物を楽しんだあと、水郷の街である西塘を訪れる1泊2日の旅だ。

海寧駅:クリックで拡大
中国の列車に乗ると、近距離でも旅に出たような気分になる
海寧市は上海の南西約120キロの地点にある小さな地方都市だ。革製品および毛皮製品の生産・卸しで有名で、皮革総生産量はじつに全国の1/3を占めるという皮革の街である。

海寧までは快速列車で約1時間。ちょうど清明節後最初の週末とあって、硬座は指定券を持たない墓参りの乗客でごった返していた。快適な車内とはいえないが、これもまた中国らしい。

海寧駅からは路線バスに乗り換えて、街の情景を眺めながら約20分。ひとつ目の目的地である、海寧中国皮革城へと到着する。皮革城は革製品および毛皮製品を扱う巨大市場で、建築面積7万平方メートルに、2,000社以上の店舗が出店する大規模な商業施設だ。

中国皮革城:クリックで拡大
想像とは違い内部は近代的なショッピングモールだった
ぼくは上海でいう布市場のような場所を想像していたのだが、その予想は大きく裏切られることとなった。明るくキレイに整備された建物内に、革製品を扱う店舗がゆったりと並んでおり洒落たショッピングモールのような様相だった。

4階は毛皮素材と製品のフロア、3階は高級革製品・毛皮製品、2階は革を使った洋服やスリッパ、1階はバッグや靴などを商う。すべてを見るには半日くらいではとても足りないだろう。

ただし、豊富な品揃えなのはたしかだが、満足の行く製品が見つかるかどうかには疑問が残る。女性向けのものは比較的使えそうなデザインも見受けられるが、男性向けのものは今ひとつ垢抜けないものが多い。たまに使えそうなデザインだなと思って手に取ると、オリジナルのブランド名をもじったような劣化コピー商品だったりする。せめてロゴがなければよいのだが、遠目には dunhill にも見える dunbaolu ロゴなど、思わず苦笑せざるを得なかった。

結局、大した戦利品を得られないまま、ぼくらは次の目的地である西塘を目指したのだった。

 

施設名称海寧中国皮革城
ジャンル革製品市場
住所浙江省海寧市海州西路201号
営業時間8:30~17:30
電話番号0573-7010001
アクセス公交 皮革城(K15,T103,T109,T123,TK181,TK187,TK198,T220ほか)
予算交渉力次第
通用言語中国語 / 店舗によって日本語・英語などを話す場合あり
備考中国オリジナルデザインの商品が多い / 歩き易い靴で訪れよう
Market Information

2007年03月24日

●龍井茶の故郷へ (杭州茶摘みツアー)

中国茶と聞いて思い浮かべるのは烏龍茶やプーアル茶だが、上海でもっとも一般的に飲まれているのはじつは緑茶である。その中でもとくに有名なのが浙江省杭州で産出される龍井茶だ。

そんな龍井茶の中でも獅峰産のものが最高級とされ、さらに清明節(新暦4月5日前後)前に摘まれたものは明前龍井と呼ばれ、非常に高値で取引されているという。

茶摘み風景:クリックで拡大
茶摘みはタイミングが大切で雨とはいえ休むことはできない
中国茶ブティックのTEAsiaさんが、そんな明前の茶摘みを自ら体験できるツアーを企画したと聞いて思わず飛びついた。こういった面白そうな企画なら、いつでも大歓迎である。

上海からバスに揺られて数時間。杭州・西湖のほとりから山間部へと分け入り、たどりついた龍井村の天候は薄曇りだった。心配していた雨もあがり、薄く靄のかかった風景は悪くなかった。

すぐにでも茶畑に駆け登りたい気持ちを押さえて、まずは茶農家で腹ごしらえだ。供される料理はどれも素朴な農家菜。飾り気はないが新鮮な野菜たっぷりでなかなか旨い。やや濃い目の味付けは、日々肉体労働をせねばならない人たちの食事だなと感じられた。

食事を済ませ、釜煎り風景などを見学させて貰ったあとは、いよいよ待望の茶摘みの時間だ。

龍井:クリックで拡大
よいお茶を淹れるにはよい水を
ところが肝心の茶畑は午前中の雨でぬかるんでおり、我々は立ち入ることができないという。今回お世話になる農家の畑は、急な斜面に位置している。乾いた地面でも滑りそうな山肌、まして雨でゆるんでいるというなら立ち入り禁止もやむを得ない。やむを得ないのは判っているが、やはり気持ち的には残念である。

気を取り直して龍井村の名の由来となった、龍井の古井戸を見学する。樹木に囲まれた静謐の空間にこんこんと湧く古い泉は、深い水底を見通せるほどに澄み切っていた。上海とは違う澄み渡った空気と、美味しい水が湧く杭州龍井村。直接この地を訪れてみて初めて、本当に美味しいお茶を飲めるのではないかと考えさせられた。そう感じるほどに、この日のお茶は旨かった。

念願の茶摘みはできなかったけれど、杭州の豊かな自然と美味しいお茶のおかげで清々しい気分だった。上海はとても刺激的な街だけれど、そこにずっといると溺れてしまいそうなこともある。たまにはこうして、のんびりとした時間を過ごすのも悪くないものである。
 

2007年01月26日

●食在杭州 (杭州料理について)

浙江料理は中国八大料理のひとつに数えられ、杭州、寧波、紹興の三地方料理に細分される。

その中でも杭州料理は代表格で、歴史ある杭州の地で培われた技法と食材を駆使したものだ。
さっぱりとした上品な味付けと、その美しい盛り付けは、国内外を含めて多くのファンを持つ。

先日杭州を旅したときも、本場で食べる杭州料理は、西湖の風景と同じくらい楽しみであった。

観光地の美しい風景や、歴史ある建築は、テレビ画面や写真を通して楽しむこともできるだろう。
だが、土地の食材と技法を凝らした郷土料理は、やはりその地方に出向き食べるべきなのだ。

そう思えば旅のいちばんの楽しみは食べることにあり、という理論はやや飛躍し過ぎであろうか。

東坡肉:クリックで拡大 叫化童鶏:クリックで拡大 猫耳:クリックで拡大 南瓜とタピオカの小吃:クリックで拡大

杭州は長い歴史と文化を持つ土地だけあって、故事や伝説にちなんだ料理も数多い。

たとえば乞食鶏(叫化童鶏)は、喰うものに困ったひとりの男が鶏を盗んで追われていたとき
追跡の目をかわすために蓮の葉で包んだ鶏を埋め、その上でたき火をして追手を誤魔化した。

あとで掘り返して食べてみたところ、たいそう旨かったことから調理法として確立されたという。

泥塊を木槌で割ると、中から蓮で包んだ丸のままの鶏が姿を表わすという工夫がとても楽しい。
見た目はややグロテスクであるが、蒸し焼きされた鶏は旨味が凝縮しておりなかなかの美味だ。

日本でも有名な東坡肉は、詩人の蘇東坡氏が農民たちに振る舞ったからなどの由来も面白い。

湯葉の揚げ物:クリックで拡大 西湖醋魚:クリックで拡大 酥油餅:クリックで拡大 パイナップル炒飯:クリックで拡大

これらの伝統料理は150年の歴史を誇る楼外楼をはじめ、市内の多くの店で食すことができる。

また伝統を踏襲しながらも、他の地方や外国の料理の長所を取り入れた新杭州料理も増えた。
昔ながらの技法を守りつつ常に進化する杭州派料理は、中国新八大料理にも名を連ねている。

本格的料理以外にも、街を歩けばさまざまな小吃が見られ、歴史の街はまた食の都でもあった。

特に河坊街の外れにある小吃通りは、上海では見たこともないような小吃の数々が心躍らせる。
多くの観光客らが思い思いの小吃を喰いながら浮かべる満面の笑みが、とても印象的であった。

上海から汽車で約2時間、この週末は旨いものを食べにこの美食天地を訪れてみては如何か。

 

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楼外楼
住所 杭州市孤山路30号
電話 0571-8796-9023
言語 中国語 / 英語
菜単 中国語 / 英語 / 日本語 / 写真あり(一部)
備考 予約必須
網址 http://www.louwailou.com.cn/

2007年01月18日

●杭州で未知の食材に挑む

いったいこの世の中にはどれほどの食材が存在し、どれだけの料理があるのだろうか。

1日に5種類ずつを制覇したとしても、人が一生のうちに喰える料理の数はたかが知れている。
それでも可能な限り、この世に溢れる食物を喰らってみたいと願うぼくは、食の亡者であろうか。

食文化の異なる中国にて、今まで目にしたこともないものを食らってきたが、まだ足りなかった。

未知の食べ物というだけで欲求を覚えるし、それが珍しいものなら金を積んでも食べたくなる。
たとえ先に食べた人がこれは不味いと告げようとも、自らの舌で味わわねば気がすまなかった。

我ながら食い意地がはっているなとは思うが、これはもう性みたいなものだから仕方ないのだ。

セミの串揚げ:クリックで拡大 ムカデの串揚げ:クリックで拡大 カメラ目線でムカデを食らう:クリックで拡大

先日、杭州の河坊街を散策中に未知の食べ物を目にし、ぼくの目はたちまち釘づけとなった。

ショーケースにセミ(既食)やバッタ(既食)と並んで、その身を横たえているのはムカデである。
幼きころ、やつに刺されて痛い思いをしたが、あの日の復讐を遂げる日がついに訪れたようだ。

串を抱いたまま素揚げにされたムカデに塩をふりかけただけの、とてもシンプルな料理である。

こんがり揚がった頭の部分を口に運び、舌先に全神経を集中しながらゆっくりと咀嚼していく。
ブルーチーズにも似た薬臭い味わいが口いっぱいに広がり、じゃりじゃりとした食感は最悪だ。

完食はしたが二度目はないと思いつつ、またひとつ未知の食材を制した達成感に満ちていた。

2007年01月01日

●新年のご挨拶と杭州観光

新年明けましておめでとうございます。

旧年中は多くの皆様方に応援頂き、またこのブログを通してたくさんの人たちと知り合えました。
あの店は旨かった、おかげで友人が増えた、そんな声を聞くとブログ始めてよかったと思えます。

皆さまからのコメントや直接お会いしたときのお声が、更新を続けるなによりの励みなのです。

今後も旨い料理や、ステキな仲間たちとの交流を通して、この街の魅力を発信していきます。
このブログを通して上海を深く知って頂き、新たな出会いのきっかけとなれば光栄に思います。

どうか本年も変わらぬご愛顧頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。  [しゅう@上海]

湖心亭より湖を望む:クリックで拡大 物憂げな眼差しの先に:クリックで拡大 渡し舟がたゆたう:クリックで拡大 オウム使い:クリックで拡大

閑話休題。杭州で迎える新年は、朝靄に煙る西湖観光からスタート。

西湖から初日の出を拝む計画は雨で頓挫したが、ホテルを出るころには空も明るくなってきた。
時折小雨がぱらつく湖は靄に覆われ、水墨画を思い起こさせるような幽玄たる雰囲気を醸す。

遊覧船に乗り込み西湖三島のうち湖心亭と、水上庭園の傑作といわれる三潭印月を訪れた。

湖心亭はとても小さな島なので、ゆっくり観てまわっても30分程度だが、雰囲気は悪くなかった。
三潭印月は湖に浮かぶ人工島内に小さな4つの湖を持つ、なんとも不思議な景観が見どころ。

今回は遊覧船にて周遊したが、時間があれば手漕ぎ舟でゆったりと湖上散策も楽しいだろう。

浄慈寺の鐘:クリックで拡大 香を焚く:クリックで拡大 仏殿の入り口:クリックで拡大 決めポーズ:クリックで拡大

先日知り合ったDidiと合流し、知味館で杭州菜を味わったあとは、浄慈寺で初詣と洒落込んだ。

浄慈寺は953年に呉越王の勅願により建立された寺で、日本の曹洞宗とも深い関わりを持つ。
曹洞宗の開祖道元禅師に法を授けたのが浄慈寺の如浄大師であり、祖庭として敬われている。

南塀晩鐘は戦災で焼け落ちたが、曹洞宗より寄進され、大晦日には除夜の鐘撞きが行われる。

除夜は過ぎてしまったけれど、ぼくらも鐘楼に登り、6.8万字の念仏が刻まれた鐘を撞き鳴らす。
古刹から発した鐘の音は西湖南屏に響き渡り、その澄んだ音に煩悩をかき消されるようだった。

浄慈寺の向かいにそびえる雷峰塔は、977年に呉越王の子供が誕生した記念に建てられた。

雷峰塔遠景:クリックで拡大 雷峰塔へのエスカレータ:クリックで拡大 旧雷峰塔(遺跡):クリックで拡大 新雷峰塔の上から:クリックで拡大

明代に入ると杭州に攻め入った倭寇に塔の外壁部分を焼き落とされ、基礎の煉瓦のみとなる。

その後、煉瓦に厄払いの効果があるとの噂が広がり、少しずつ持ち去られ1924年には倒壊。
現在の雷峰塔は2000年に遺跡上に再建されたもので、エレベータ完備の近代的なものだ。

小高い丘に建つ塔からの眺めは最高で、西湖とその周辺の景色を一望に眺めることができた。

上海と違って長い歴史を持つ杭州は、古い史跡や美しい景観が残る素晴らしい街であった。
今回は時間の都合で少ししか垣間見ることができなかったので、また次の楽しみも出来た。

上海へ向かう列車に揺られながら、暖かくなったころ、またこの街へ訪れたいと考えたのだった。

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