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2006年10月19日

●セクシー美女軍団の華麗な舞い

ステージ上で繰り広げられる華やかなキャバレーショーに、ぼくはたちまち釘づけとなった。

ゴージャスで本格的なセットの中、きらびやかな衣装に身を包むダンサーの舞いに驚かされる。
開演前までは、場末の温泉街で行われるストリップショーにも似たチープさを想像していたのだ。

ところが、そんないかがわしさは微塵も感じさせぬ、一級のエンターテインメントショーであった。

ときにはしっとりとセクシーに、ときにはラテンのリズムで、ノンストップの1時間半は大興奮だ。
ぼくは手を打ち鳴らし、ステージ上に声援を送り、夢中でデジカメのシャッターを切り続けた。

なにより妖艶に舞う彼女ら、いや正確には彼らの美しさには溜め息を漏らさざるを得なかった。

ゴージャス:クリックで拡大 神秘的:クリックで拡大 サンバ!:クリックで拡大 しっとりと歌い上げる:クリックで拡大

タイという国はおかまに寛容であり、市民権もあることから、街の至るところで彼らを見かける。

飲食店で、ネイルサロンで、果ては学校や一般企業で、ごく自然に女装の男性が働いている。
一部の例外を除けば彼らは華奢で美しく、パッと見では性別を判じかねることもよくあるのだ。

その中でも選りすぐりの美女(?)たちが働くのが、15年の歴史を持つサイモンキャバレーだ。

ホテルでピックアップのクルマを待ち、案内されたのはパトンビーチ沿いのきらびやかな建物。
場内は古い映画館のようで古臭さを感じるが、音響設備などは意外と整っていて悪くなかった。

そして開演のブザーとともに始まったステージは魅力的で、あっという間に引込まれてしまった。

女王降臨:クリックで拡大 セクシー:クリックで拡大 カーテンコール:クリックで拡大

事前情報を得てなかったぼくは、てっきり女装したおかまたちの物珍しさが売りだと思っていた。

しかし、実際に行われたショーは踊りも、セットも、演出も、すべてが高いレベルで驚かされた。
各国の歌にあわせて用意されたセットも衣装も素晴らしく、ダンサーたちの踊りも美しかった。

彼らがおかまであるとか、そういったことは関係なく、ショーとして完成されたものだったのだ。

彼らの美しさは作り物という人もいるが、ある意味では正しいし、ある意味では間違いだと思う。
顔は整形で胸もシリコンだが、ショーガールとしての実力や美を追及するための努力は本物だ。

男だろうと、女だろうと、何かに真剣に打ち込み努力する人は、ただただ素直に美しいと思う。

 

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Phuket Simon Cabaret
住所 8 Sirirach Rd., Patong Beach, Phuket Thailand 83150
営業 19:30~ / 21:30~ (1日2公演)
電話 +66-76-342011-5
料金 650BHT(VIP席) / 550BHT(レギュラー席)
備考 送迎車(有料)あり
網址 http://www.phuket-simoncabaret.com/

2006年10月14日

●プーケットの高機動屋台

アジア地域の食文化を知る上では、様々な屋台フードも押さえておきたい。

プーケットでも数々の屋台フードの世話になったが、その形態はなかなか興味深いものだった。
表向きは普通の屋台にも見えるのだが、よく観察すると屋台の側面にバイクがはり付いている。

サイドカーと呼ぶにはバイクに比べて屋台部分が大きいが、もちろんこのまま走行可能なのだ。

日本でも軽トラックの荷台を屋台に改装したものがあるが、それのコンパクト版と呼べるだろう。
店主たちは自宅からこのまま出勤し、仕入れを行ない、人の集まる場所に停めて商いを行う。

目的に応じてグリルや給湯設備などもコンパクトにまとめられ、質実剛健な機能美を感じさせる。

ヌードルを扱う屋台:クリックで拡大 ビーフンみたいで旨い:クリックで拡大 タイサラダ?の屋台:クリックで拡大

さっぱりとしたスープの中にビーフンの入ったヌードルは、素朴ながらも深みのある味わいだ。

ナンプラ-、酢、ペッパー、唐がらしペーストなど、好みに応じて加え味の変化を楽しむのもいい。
チャーシュー、魚のすり身の団子、香菜などを散らして1杯30バーツ(約90円)とお値打ちだ。

炭火で香ばしく焼き上げて塩を振ったとうもろこしは、上海と違い甘味のある滋味深い味わい。

路上でバーベキューを楽しめる屋台では、肉や魚、スルメなどを手早く焙って喰わせてくれるし
大きな手羽先の屋台では、焼き上がった鶏をバナナの葉っぱに包んでくれるのが嬉しかった。

レストランで海鮮尽くしもよいけれど、タイへ行ったら屋台フードもぜひ押さえておきたいものだ。

2006年10月09日

●プーケットファンタシー

プーケットのナイトスポットに、プーケットファンタシー(FantaSea)と呼ばれる施設がある。

約57万平方メートルの広大な敷地に、ショッピングやゲーム、大型レストランや劇場を詰めこみ
最新技術と伝統文化が融合したエンターテインメントショーが見られる、夜型のテーマパークだ。

予約した当日はホテル前まで迎えのクルマがきてくれるので、ロビーでのんびり待てばよい。

各リゾートホテルで観光客をピックアップしつつ、50分ほどクルマに揺られて会場へと到着した。
そこはきらびやかなネオンに彩られた御伽の国で行われる、雑多な人種の見本市のようだった。

てっきり劇場の建物だけだと思っていたぼくらは、巨大テーマパークに面食らってしまっていた。

チケット売り場:クリックで拡大 サンドアート:クリックで拡大 深海をイメージした部屋:クリックで拡大 人形? 人間?:クリックで拡大

開演まで1時間半もあると聞いてどうしようかと考えたが、冒頭に書いたとおり園内は広かった。

ゲーム類は縁日にあるような子供向けのものばかりだが、それ以外の部分はそれなりに楽しい。
着ぐるみがうろついているのはいかにもテーマパークらしいし、パフォーマーや実演なども多い。

まるで人形のように微動だにしない二人組や、ガラス細工師の妙技に見入ったりで時間を潰す。

フレアショーを観ながらコロナビールで一杯飲っていると、やがて開場時間を告ぐアナウンス。
象の宮殿と名付けられた荘厳さ漂う劇場に、まるで引き寄せられるように観客が詰めかける。

3,000人収容の宮殿は満席で、場内に流れる音楽がこれから始まることへの期待を高める。

ガラス細工職人:クリックで拡大 荘厳な象の宮殿:クリックで拡大 フレア・ショー:クリックで拡大

やがて目の前で、頭上で、ところ狭しと繰り広げられるエンターテインメントショーに我を忘れる。

場内は撮影禁止なので写真は撮ることはできなかったが、たとえ何枚の写真を駆使しようとも
あの感動と興奮を伝えることは困難で、知りたくば実際に観に行くしかないのではと思われた。

物語はかつてこの地にあったというカマラ王国の伝説をベースに、様々な形で観客を魅せる。

タイの伝統的なダンス、大規模なイリュージョン、雑技的な空中パフォーマンスやアクロバット
そして多くの出演者と、象をはじめとした動物たちを、光と音楽がひとつにまとめ上げていく。

観客たちもまた息を呑み、手を打ち鳴らし、歓声を上げてショーとひとつになっていくのだった。

最後は天井から多数の風船が降り注ぎ、割れんばかりの拍手とともにステージは幕を閉じた。
開演時間が遅いので小児連れには辛いが、プーケットに行った際はぜひ訪れてみて欲しい。

きっとそれまで過ごしたリゾートの夜とはひと味違う、ステキな時間を演出してくれるだろう。

 

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プーケットファンタシー / Phuket FantaSea
住所 99 M3 Kamaia Beach Kathu Phuket 83150 Thailand
営業 18:00~23:00 (毎週木曜定休)
電話 +66-076-385-000
予算 ショーのみ 1,100BHT / ショー+ビュッフェディナー 1,600BHT
言語 タイ語 / 英語

2006年10月06日

●また来る日まで……

楽しい時間はあっという間で、気がつけばプーケットでのバカンスも最終日を迎えた。

もっとも最終日だからといって何が変わるわけでもなく、この日も朝からプールで堕落する。
このまま夜までダラダラしていたいものだが、12時にチェックアウトなのでそうもいかない。

昼前に部屋に戻ってシャワーを浴びて、荷物の整理をしたらこの部屋ともお別れである。

チェックアウトを済ませたら、同じツアーのMさん、Sさんとランチタイムをごいっしょさせて頂く。
プーケット話しで盛り上がるかと思ったが、飛び出してくるのは上海の話しばかりなのも一興。

これきりではなく、上海に戻ってもいろいろとお付き合いできればよいなと思えるお二人だった。

春雨とエビの料理(激ウマ):クリックで拡大 プールサイドバー:クリックで拡大 焼きたてのワッフル:クリックで拡大 ホテルの庭:クリックで拡大

食後はホテル周辺を散策したり、プールサイドでカクテルなどを嗜みつつ穏やかな時を過ごす。

普段は口にしないような、甘口のトロピカルなカクテルも、なぜかリゾートだと美味しく感じる。
波の音、プールで遊ぶカップルたちの歓声、小鳥の鳴き声、そういったものが心地よかった。

まったり気分を楽しんだあとは、さらなる癒しとリラックスを求めて SPA を体験することとなった。

バラの花びらが浮かぶミルキーバスで芯まで暖まったあとは、ボディスクラブ、アロママッサージ
フェイシャルマッサージ&パックなど、至れり尽くせりの3時間コースで、陽に焼けた肌を癒した。

男子的にはキレイになりたいとは思わぬが、それでも抜群の癒し効果は体験した甲斐あった。

シーフードレストラン:クリックで拡大 エビのグリル:クリックで拡大 タイならシンハー:クリックで拡大 激辛ヤム・タレイ:クリックで拡大

SPA ですっきりさっぱりしたあとは、最後の晩餐を楽しむべく近所のシーフードレストランへ。

この旅行中、朝食を除いた食事はほぼ海鮮類だったというくらい、この国で食らう海鮮は旨い。
鮮度がいいのはもちろんだが、スパイシーな割りに身体に優しい感じがしていくらでも喰える。

この日は海鮮そのものを味わうために、イカやエビなどを炭火でグリルしたまま塩で食した。

上海の水産市場でもこんな楽しみ方が出来ればよいのだが、残念ながらどれも中華な味付け。
それはそれで旨いのだけれど、馴染みの食材などはやはり刺身や炭火焼でも食べたいものだ。

本当に旨い魚介は、飾らぬまま食らうのがいちばん旨いんだなと実感させてくれた夕食だった。

プールサイドから海を望む:クリックで拡大 夜のプールサイドバー:クリックで拡大 誰も居ないプール:クリックで拡大

お腹がいっぱいになったあとは、迎えのクルマが来るまでプールサイドでまったりと過ごす。

何をするにもちょっと足りないこの時間が、考えてみたらいちばんのんびりできる時間かも。
よせては返す波の音を聞きながら、デッキチェアに寝そべって、たわいもないおしゃべり。

プーケットではまだまだ遊びたりないけれど、少しくらい物足りぬくらいがよいのかもしれない。

前にも書いたがそうすることで次の楽しみへと繋がるし、タイならバンコクにも行ってみたい。
それがいつかは判らないが、きっとまたここへ帰ってくるとの想いを抱いてクルマに乗り込む。

走り出すクルマの中で明日からの上海生活を想い、もう後ろを振り返ることはなかった。

2006年10月05日

●コーラル島へ行こう

どこのビーチリゾートでもそうだが、メインアイランドの海はさほど美しくないことが多い。

もちろん我々が日常接している海に比べればずっと美しいが、されど息を飲むほどではない。
本当に美しいビーチと透明度の高い海を見たければ、離島を訪れてみるのが近道のようだ。

プーケットで美しい離島といえば、映画『THE BEACH』の撮影場所として有名なピピ島だろう。

ただし、ここはボートで1時間半近くもかかる場所にあり、移動時間がその大半を占めてしまう。
ビーチでの時間が1時間もないようでは寂しいし、のんびりしたいという旅の目的にも反する。

そこで今回は本島からいちばん近い離島である、コーラル・アイランドを訪れることとした。

コーラル島のビーチ:クリックで拡大 緑も多い:クリックで拡大 重い機材にへっぴり腰:クリックで拡大

チャロン湾のハーバーから、スピードボートで15分ほどでコーラル島へはたどり着ける。

現地の天候はあまりよくないが、それでも高波が次々押し寄せる西岸に比べて波も穏やかだ。
真っ白な砂浜とはいわないが、本島よりはずっと美しい海岸が、視界の端まで続いていた。

ビーチサイドのデッキチェアに腰を下ろし、ゆっくり伸びをすれば、早起きによる眠気が襲う。

吹き渡る風は穏やかで、波の音が子守唄のように聞こえるが、ここで寝るのはもったいない。
まだまだリゾートの達人にはなれそうにもないと思いつつ、せっかくなので海へと飛び込んだ。

穏やかな海にプカプカと浮かんでいると、なんだか自分がクラゲになったような気分だった。

いよいよ海中へ:クリックで拡大 カクレクマノミも:クリックで拡大 魚群に囲まれる:クリックで拡大

コーラル島の魅力は、離島とは思えないほど施設やアクティビティが充実しているところだ。

シュノーケリング、バナナボート、パラセーリング、シーウォーカーなどを楽しむことが可能だ。
今回は前々からやってみたかった、体験ダイビング(1時間半:2,000バーツ)にチャレンジ。

日本人インストラクターから装備の扱いや、水中での合図の講義を受けたらいよいよ海へ。

ビーチから直接エントリーし、呼吸の仕方などを再度練習するのだが、ここでアクシデント発生。
妻が上手く呼吸ができず恐くなったということで、残念ながらリタイアすることとなってしまう。

これはあとで妻から聞いた話で、ぼくはインストラクターに引きずられるように海底へ向かった。

浅瀬にはまって脱出不能:クリックで拡大 ランチもシーフード満載:クリックで拡大 浅瀬なので歩いて乗船:クリックで拡大

台風の影響で海が荒れたせいか、透明度はさほど高くないものの、それでも海底は美しかった。

インストラクターから渡されたパンの切れ端を出すと、色とりどりの魚群が視界を埋め尽くす。
長いようで短かった海中散歩を終えたときには、興奮と疲労からややぐったりとしてしまった。

ダイビング後はシーフードたっぷりのランチを済ませ、出発までビーチでのんびりと過ごす。

引き潮で遠浅となった海底に座礁して、帰りの船が動けなくなるアクシデントなどもあったものの
コーラル島での体験はなかなか興味深く、大切な思い出の1ページとして胸の内に記録された。

次にプーケットを訪れることがあれば、離島に宿を取り、終日のんびり過ごしたいものである。

2006年10月04日

●楽園の過ごし方

我が家のリゾート地でのキーワードは『何もしない、を楽しもう』だ。

我々の日常は分刻みのスケジュールに縛られ、仕事では1年先の計画を立てるのもしばしば。
バカンスを楽しむのが下手だといわれる日本人は、旅先でもスケジュールに縛られかねない。

そうならぬよう今回もまったくのノープランで現地を訪れ、のんびりダラダラと過ごしたかった。

無計画ではせっかくの見所を見逃してしまったり、旨いものを喰い損ねると危惧する声もある。
だが、心残りも大いに結構。今回は無理だとしても、楽しみは次に残しておいたほうがよい。

あれこれ予定を詰めこみ過ぎるくらいならば、次も楽しもうとの気持ちを大切にしたいものだ。

荒波渦巻くKata Beach:クリックで拡大 ビーチは賑わっている:クリックで拡大 波に飲まれそうな女性:クリックで拡大

ゆっくり朝寝を楽しんだあと、ビュッフェで遅い朝食を済ませて目の前のビーチへと降り立った。

かろうじて晴れ間が覗いているものの、先日と同じように海側からの強い風が吹きつけてくる。
透明度の高いビーチだが、日本海の荒波を思わせるような荒れ具合で遊泳には不向きである。

それでもせっかくだからと海へ突入すると、たちまち頭から大波をかぶせられ天地が逆転する。

みぞおちを波に叩かれたり、耳から水が入ったりと散々な目に遭ったが、なぜかそれも楽しい。
調子に乗って沖合いまで乗り出したところ、大波に掠われて危うく遭難するところであった。

妻にはこの楽しみは理解できなかったようで、被害の少ない浅いところにて波と戯れていた。

プールサイドでまったり:クリックで拡大 可愛らしい小鳥:クリックで拡大 ホテル内のタイらしい建造物:クリックで拡大 冷えたビールが最高:クリックで拡大

さすがに長時間楽しむには向かない海だったので、早々にホテルのプールサイドに移動する。

デッキチェアに寝転がり、波にもまれるサーファーたちやプールではしゃぐカップルを眺める。
この頃になると天候も徐々に回復しており、ジリジリと肌を焼く日差しがなんとも心地よい。

プールに浸かり、暇になれば本を読み、喉が乾けばビールを飲り、いい気分で午睡を楽しんだ。

時計もなければ予定もない、何をするでもなく怠惰な時間を過ごす、なんとも贅沢な休日だ。
旨いビールと、お気に入りの本と、そして隣に愛する妻がいれば、他には何もいらなかった。

こういうのをきっと、いのちの洗濯と呼ぶのだろうなと考えながら、再び眠りに落ちて行く。

海辺のSKAバー:クリックで拡大 大エビはプリプリ:クリックで拡大 引き潮の海岸:クリックで拡大

しかし、何もしていなくてもやっぱり腹は減るもので、今度は旨いものが食べたくなってくる。

土地の食べ物を楽しむのもまた旅の醍醐味、散歩がてらに旨いものを求めてビーチ散策だ。
西洋人たちはそこらで手に入るバーガーなどを楽しんでいるが、やはりタイなら海鮮だろう。

ビーチ沿いに位置するKata Mama Seafoodは、ママが作る新鮮なシーフードが楽しめる。

刺身でも食えそうな新鮮なイカを使ったタイカリーは絶品で、ハーブとスパイスの調和が見事。
シーフードをふんだんに使ったヤム・タレーは激辛だが食欲をそそり、エビもプリプリだった。

腹いっぱい海鮮を詰めこみ、ビールにカクテル、デザートも付けて570バーツ(約1,700円)だ。

再びプールサイドに戻ってダラダラするころには、すっかりこの島のことが好きになっていた。
ニューカレドニアで、コタキナバルで楽園を感じてきたが、ここもまたこの世の天国であった。

たまにこんな褒美があるなら、いくらでも仕事を頑張ろうって気になるものだとしみじみ思う。

2006年10月03日

●旅は道連れ (島内半日観光)

旅は道連れとはいうものの、まさか今回の旅行で妻以外の道連れが出来るとは思わなかった。

浦東空港で無事チェックインを終え、ほっと胸をなで下ろしていると「あ~!」と声をかけられる。
誰かと思って振り返れば、第二回海鮮まつりでごいっしょしたMさんとSさんのカップルであった。

同じ便でプーケットに行くんだなくらいに考えていたが、じつは同じツアーで同じホテルである。

考えてみれば友人が経営する旅行社のツアーに、共通の知人が参加していても不思議はない。
まったく不思議ではないのだけれど、予想だにしていなかったのでかなりびっくりしてしまった。

とはいえ、同じ海鮮を食らった仲だ、お邪魔にならない程度にご一緒させて頂くこととなった。

Kata View Point:クリックで拡大  さて、同行すると決めたものの、気になるのは互いの距離感だ。

  せっかく恋人同士が南の島にバカンスに訪れているっていうのに
  ベッタリとお邪魔してしまっては、煙たがられる危険性がある。
  付かず離れず、二人の邪魔をしないようにせねばと肝に銘じた。

そんなツアー初日は、島内半日観光を行うというので、さっそくご同行させて頂くことと相成った。

いきなり二人の時間を邪魔している気もするが、そんな心配はどうやら杞憂に過ぎないようだ。
観光が始まってしまえば彼らは彼らの、ぼくらはぼくらの世界に入ってしまったので問題ない。

必要に応じて会話を交わしたり写真を撮り合ったりしつつ、楽しい時間を過ごすことができた。

ガイド氏の案内するままに最初に向かったのは、小高い丘の上にある Kata View Point だ。
ここからのサンセットは絶景らしいものの、今はまだお昼過ぎなので記念写真を取るに留めた。

象トレッキング:クリックで拡大 山間の道を進む:クリックで拡大 象で渡河:クリックで拡大

次に訪れたのはエレファント・ヒル・トレッキングと名付けられたタイらしいアクティビティである。

その名が示す通り象に乗って野を越え、山を越え、川を越えて、トレッキングを楽しむものだが
見るのと乗るのとは大違いで、掴まる場所もない象の首の上はなかなかにスリリングだった。

見るからに滑りやすい坂道や、川の中を渡るたびに、どうか転ぶなよと心の中で念じてしまった。

背中に乗ったぼくらの想いを知ってか知らずか、象は立ち止まって草を食んだりとマイペース。
30分の散歩を終えるころには、落ちないようにとしっかりしめた内腿はすっかり強ばっていた。

ワットチャロン:クリックで拡大 金箔仏像:クリックで拡大 はい、ポーズ!:クリックで拡大 ペタペタ金箔貼り:クリックで拡大

象トレッキングを終えてフラフラになりつつ訪れたのは、プーケット最大の寺院ワットチャロンだ。

日本とも中国とも違うきらびやかな寺院建築は、いかにもタイに来たんだなと実感させてくれる。
敬虔な仏教徒が多いタイでは、平日の昼間でも多くの参拝客が訪れ熱心に祈りを捧げていた。

ぼくらもそれに習い、線香、献花、金箔のお参りセットを入手して、本堂へと足を踏み入れる。

荘厳な院内には三体の像が鎮座し、まるでつぎを当てたように金色の箔をいくつも纏っている。
参拝者らはよくなるようにと願いを込め、自身の問題ある箇所と同じ部位に箔を貼っていく。

ぼくは仏教徒ではないけれど、人々の信じる想いの強さのようなものは感じ取ることができた。

カシューナッツ工場:クリックで拡大 殻剥き職人:クリックで拡大 象の大群:クリックで拡大 宝飾職人:クリックで拡大

その後はカシューナッツの加工工場兼土産物店や、宝飾品と土産物店などに連れて行かれる。

おそらくこちらで買い物することで、ガイド氏にバックマージンが入る仕組みだと思われるのだが
ぼくらは何ひとつ買うこともなく、試食のナッツや珍味を貪り、無料のドリンクを大いに楽しんだ。

最後にプーケット最大のショッピングモールに案内して貰い、この日の半日観光は幕を閉じた。

この日のツアーはドライバー1名にガイド1名を付けて、たったの600バーツ(約1,800円)だ。
リクエストすれば時間内ならどこにでも連れて行ってくれるので、タクシーなどよりずっと安い。

あちこち観光したい人は、事前に行きたい場所をチェックしておいて賢く利用したいものである。

2006年10月02日

●タイ入国への道

イミグレを経て正式にタイへの入国を許可され、ぼくは心の中で小さくガッツポーズをとる。

もはやぼくがこの国にいることを咎め立てる者はなく、大手を振って日のもとを歩けるのだ。
あまりにあっけない結末に拍子抜けを感じつつ、ここに至るまでの紆余曲折を思い返した。

ことの発端は9月28日の夜、出発の4日前にまでさかのぼることになる……。

プーケットへ:クリックで拡大  仕事に感けて、タイのことはなに一つ調べていなかったのだが
  少しくらいは事前情報を得ておいたほうがよいだろうということで
  Webサイトなどで現地の情報収拾などをしていたときのことだ。

  某サイトで驚愕の情報を見つけ、ぼくは瞬時に血の気が引いた。

曰く、タイに入国するためにはパスポートの残存期間が6ヶ月以上残っている必要があるという。
この時点でぼくに残された有効期限は5ヶ月ばかりであり、この条件を満たしていなかったのだ。

翌朝、日本領事館に更新に関する問い合わせを行うものの、申し訳なさそうに断られてしまう。

通常5営業日かかる更新手続きを1日でやれというのだから、端から無理な話しではあるのだが
それでもなんとかしてみましょう、との返事を期待していた願いは、脆くも打ち砕かれてしまった。

なんとか抜け道はないものかと旅行社に連絡するも、残念だがキャンセルするしかないという。

ぼくも今さらどうしようもないと諦めムードであったが、我が妻だけは少しも諦めてはいなかった。
彼女曰く、今キャンセルしても代金が戻るわけでもないから、最後まで粘ってみようというのだ。

相手は国だけに粘ってどうなるものでもないとも思ったが、たしかに諦めるにはまだ早いだろう。

プーケットへ:クリックで拡大 プーケットへ:クリックで拡大 プーケットへ:クリックで拡大

現在休暇で日本に帰国中の旅行社総経理に、わざわざ国際電話で問い合わせまで行なった。

もはや頼みの綱は彼だけであり、顔の広い彼ならタイの入国管理局に絶大なコネがあるとか
偽造旅券を用意するくらいのことはしてくれるかもしれないと、神頼みに近いことまで考える。

彼の返答は関係各所に問い合わせてみると至って普通だったが、あとはもう任せるしかない。

しばらく後に伝えられた調査結果によれば、6ヶ月を切っていても入国可能な場合もあること。
そして旅行社側に責任があるので、今キャンセルすれば費用は全額返金するというものだった。

ぼくは自分のミスだと感じていたので魅力的な申し出ではあったが、今さら諦めたくはなかった。

ゴールへの関門は2つそびえており、ひとつは空港にて搭乗のチェックインが可能かどうかで
もうひとつはプーケット空港のイミグレにて、入国審査官が入国を認めてくれるかどうかだった。

一度は諦めかけた旅行だが、わずかでも可能性があるならぼくはそこに賭けてみることにした。

そして当日、チェックイン手続きは何ごともなかったように終わり、イミグレも無事に通過できた。
各方面をさんざ騒がせてしまい、迷惑をかけまくった割りにはあっけないほど簡単に入国できた。

これならばいっそ、6ヶ月の期限のことには気がつかぬほうがしあわせだったとすら思えてくる。

だがしかし、今度のことでぼくは簡単に諦めないことの大切さを身をもって学べた気がするし
旅行社側の真摯で的確な対応に触れ、今後もこの旅行社を使い続けて行こうと思うに至った。

とにもかくにも結果オーライ、ぼくらのバカンスは今まさに始まったばかりなのであった。

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