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2006年07月18日

●雨の散策と小龍包

仕事で来ているのだから当たり前なのだが、出張中は自由に使える時間が限られている。

せっかく見知らぬ土地を訪れたのに、旨いものを探したり観光できないのがもどかしい。
仕事をほっぽりだして街へ繰り出したいところだが、そうもいかないのが会社勤めだ。

せめてもの慰みにと、仕事明けの夜間や早朝に、あちらこちらを歩き回ることとなる。

胡同:クリックで拡大 胡同:クリックで拡大 胡同:クリックで拡大 胡同:クリックで拡大

小糠雨の降りしきる朝、ホテル周辺に点在する胡同と呼ばれる古い街並みを散策する。

何でもない細い路地に人々の生活が見え隠れし、庶民の暮らしを垣間見たような気になる。
雨なのに放置された洗濯物、打ち捨てられたタライ、崩れそうな門扉が何故だか愛おしい。

迷路のように入り組んだ脇道に目をやれば、まるで何かの物語が始まりそうな予感。

今にもあの角の向こうから、黒づくめの男たちに追われる少女が駆けてきそうな気がして
無意識にカメラを構えてみたものの、いつまで経ってもそんなものは現われなかった。

そんな事件は現実にはないだろうが、それを感じさせるドラマティックな場所が多かった。

杭州小龍:クリックで拡大 杭州小龍:クリックで拡大 杭州小龍:クリックで拡大

雨に煙る街角で、小龍包を出す店を見かけたので迷わず飛び込んだ。

北京まで来て小龍包かと突っ込まれてしまいそうだが、好きなものは好きなので仕方ない。
まして、看板には『杭州小龍』と書かれており、今までと違うものが喰えそうな予感がする。

待つこと1分、熱々の湯気を纏って現われたのは、ぼくの想像を遥かに越えたものだった。

蒸篭の中にぎっしりと詰めこまれた自称小龍包は、ふわりと分厚い生地のミニ饅頭だった。
中身はよくある甘辛い肉餡が詰まっており、先日食べた狗包子のでき損ないに見える。

杭州で小龍包を食べたことはないが、どう考えたってこのような食べ物ではないはずだ。

果たしてこれを見た杭州出身の人たちは、どのような想いをその胸に抱くのだろうか。
たこ焼きを注文したのに、出てきたのは明石焼きだったくらいのショックかもしれない。

何だか釈然としないものを感じたものの、こんなアクシデントもまた旅の楽しみだろう。

 

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杭州小龍
住所 北京市東城区景山東街15-3
予算 小龍包(10個) 3RMB

2006年07月17日

●北京の夜にキミを想う

日本に居た頃にも急な出張はいくらでもあったが、それにしたって事前の確認はあった。

急ですまぬが東京まで飛んでくれといわれれば、例えその日の夜に約束があったとしても
よほどの用事でもない限りは、自分の都合をねじ曲げてでも行かなければならないだろう。

こちらでの出張は要請ではなく半ば強制に近いもので、問答無用で日程が決定される。

どちらにしても行かねばならないという事実に変わりはないだろうが、それにしたって
お願いされて行くのと無理やり行かされるのでは、気持ち的に大きな隔たりがある。

そんな心の機微を掴んだ部下の扱いを、中国人総経理に望むのは無理な相談だろうか。

Z列車:クリックで拡大 Z列車:クリックで拡大 Z列車:クリックで拡大

日曜の夜、前回も利用したZ列車へと乗り込んで、この国の政治と文化の中心を目指す。

また列車の旅をしてみたいとは考えていたが、まさか出張で利用するとは思わなかった。
総経理の北京出張は飛行機での移動だったが、これが待遇の差ってやつなのだろうか。

もっとも始めは不平も多かった列車の旅だが、結果的にはよかったような気がする。

飛行機であればあっという間、居眠りしているあいだにも到着してしまうだろうが
12時間もの列車の旅では、時間はそれこそ掃いて捨てるほどあった。

普段はゆっくり言葉を交わせない部下と、酒を酌み交わしながら語り合うことができた。

尋常:クリックで拡大 尋常:クリックで拡大 尋常:クリックで拡大 尋常:クリックで拡大

初日の商談を終え、部下たちと食事を楽しんだあとは、ぶらりとひとり夜の街を彷徨う。

闇に沈む胡同に佇む四合院造りの建物から、ふわりと漂うコーヒーの香りに誘われる。
立ち寄った小さなカフェには、ゆるやかな時間と気だるげなスローバラードが流れる。

不思議な居心地のよさに包まれながら、何をするでもないまったりとした時間を嗜む。

やがて、ひとりの時間にも飽きた頃、店内を見渡せば美しい女性がひとり読書中だった。
一瞬、声をかけてみようかとも思うが、彼女の時間に立ち入る権利をぼくは持たない。

いそいそと会計を終えてホテルに戻ると、上海にいる愛しい人へと電話を掛ける。

文明の利器は1,000キロ先のキミの声を、淀みないままにぼくの元へと導いてくれる。
もうしばらくは離れ離れだけれど、キミがいるから頑張れるのだと強く思えた夜だった。

 

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尋常 COFFEE & BAR
住所 北京市東城区沙灘后街61号

2006年07月13日

●天津の点心 (狗不理包子)

天津へ行って狗不理包子を食べなければ、天津に来たことにはならないのだそうだ。

天津は通過したのみなので、行ったことにならなくてもまったく問題ないのではあるが
そんなに旨いものならば、いちど喰っておかなければ食いしん坊の名折れだろう。

北京で食べるのもどうかとは思うが、天津の名点である狗不理包子を食してみた。

狗不理:クリックで拡大 狗不理:クリックで拡大 狗不理:クリックで拡大 狗不理:クリックで拡大

狗とは中国語で犬のことを表わすが、だからといって犬肉を使っているわけではない。

かつて狗子と字(あざな)される包子売りがおり、評判が評判を呼び大繁盛となった。
お陰で狗子は大忙しで、客とろくに会話を交わすこともできなかったのだそうだ。

客たちは狗子は包子売りに精を出し、それ以外には構わない(不理)と噂したのが原点。

嘘か本当かは判らない話しだが、それからも紆余曲折があり狗不理包子は天津を代表する
名点となり、全国に80近いチェーンを持ち、日米韓やシンガポールにも関連店を広げた。

そんな狗不理の包子は、小龍包と見紛うような可愛らしいサイズで蒸篭の中に並んでいる。

酢を付けて口中にそのまま放り込み、熱さで火傷しそうになるのを堪えて咀嚼すれば
中からは肉の旨味が溶けだしたアツアツのスープが溢れだし、思わず笑顔が零れる。

個人的には小龍包のほうが好きではあるものの、機会があればまた食してみたいものだ。

 

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狗不理 八達嶺店
交通 北京北駅より火車で2時間 八達嶺下車 / 市内徳勝門より919路バスで1時間半
言語 中国語

2006年06月24日

●さよなら北京

比較的のんびりと観光できた初日、二日目と違い、最終日は慌ただしい1日となった。

当初の予定では初日、紫禁城以外にも数ヶ所の観光地を観て周る予定だったのだが
故宮はじっくりと見学したかったので、他の予定はすべて最終日に回されたのだ。

もちろんすべてを観て周るのは不可能だろうが、可能な限り詰めこむ作戦となった。

まず朝一番で毛沢東記念堂を訪れてこの国の英雄を弔問し、次は天壇公園へと向かう。
景山公園では紫禁城の全景を見霽かし、そこから近場の北海公園まで移動する。

北海公園の承光殿や九龍壁などを見学したあと、宮廷料理で有名な御前堂で昼食を。

最後は瑠璃廠という骨董街を散策したのち、胡同と呼ばれる古い路地を通り抜けて
ホテルで荷物を回収後は空港へ向かい、夕方の便で上海に戻る強行スケジュールだ。

北京 :クリックで拡大 北京 :クリックで拡大 北京 :クリックで拡大 北京 :クリックで拡大

まずは予定通り毛沢東記念堂を訪れたのだが、その前には果てが見えない行列が続く。

かなりの人気スポットだと聞いて開堂前に訪れたのだが、それでもこの有り様である。
ここに並んでいては、その後の予定は全滅だと確信して華麗にスルーしたのだった。

予定を繰り上げて天壇公園に向かうが、ここも一部を除いて工事中の憂き目に遭う。

先に紹介した故宮もそうであるし、北京では各所が修復中とかで見学不可となっていた。
いわずもがな五輪に向けての整備だが、今現在の観光客にとっては迷惑な話しである。

紫禁城を一望できる景山公園もやはり工事中で、最高峰からの景色はお預けとなる。

なかば自棄になりつつも北海公園を訪れるが、ここもやっぱり修復工事中であり
楽しみにしていた宮廷料理の店ですら、結婚式とやらで貸し切りとなっていた。

北京 :クリックで拡大 北京 :クリックで拡大 北京 :クリックで拡大

瑠璃廠はなかなか雰囲気のある通りで、先の老北京よりはよほど風情のある場所だった。

次に訪れた胡同も下町ムード満点で、庶民の暮らしぶりを垣間見ることが出来る。
ただ、噂以上に複雑に路地が入り組んでおり、あちこちが袋小路となっていた。

おかげで建物の向こう側へ抜けられず、長時間さまよい歩くこととなってしまった。

歩き疲れてボロボロになりつつ、なんとかホテルまで戻ってこれたのは幸運であろう。
預けていた荷物を回収してタクシーで空港まで移動し、定刻通り上海へと飛び立った。

こうしてわずか3日間の北京滞在は終わりを告げ、また上海の日常へと帰ってきたのだ。

北京 :クリックで拡大 北京 :クリックで拡大 北京 :クリックで拡大 北京 :クリックで拡大

北京を旅して思ったのは当たり前のことながら、やはり上海とは違うということだ。

ぼったくられそうになったこともあったが、人々はとても親切で優しい気がするし
気の長い人が多いのか、上海のようなクラクションの嵐を聞くこともなかった。

歴史のある街らしくそこかしこで時の重なりを感じるし、とにかくやたらと広い。

なにもかもが広く大きい街にのんびりと気の長い人が住み、ゆったりした時間が流れる。
雅なってのとはまた違うけれど、ここはやっぱり都(みやこ)なのだと感じさせてくれた。

ここで暮らしたいとはあまり思わないが、機会があればまた訪れてみたい街であった。

2006年06月22日

●地下宮殿 (明十三陵:定陵)

ぼくはいつも旅を楽しむとき、事前に下調べもせずにいき当りばったりで行動する。

そして、帰ってから興味を引かれたり、ブログ記事を書くために初めて調査を行ない
面白そうな場所があったことや、旨い料理屋を見逃していたことを後悔するのだ。

次の楽しみといえば聞こえはよいが、またそこへ行くとは限らないのでなおさらである。

ただ悪いことばかりでもなく、偶然に面白い場所にたどりついたりすると嬉しいものだし
自分で自分のスケジュールに縛られず、のんびり気ままに旅できるという利点もある。

今回訪れた定陵もそんな、ろくな下調べもせずに偶然たどり着いた場所だった。

定陵:クリックで拡大 定陵:クリックで拡大 定陵:クリックで拡大

明十三陵のことも、そういう名の有名な観光地があるということくらいは知っていたが
ではそこになにがあるのかと問われると、実はなにも答えられないくらい無知だった。

その名が示す通り明代の皇帝たちの陵墓群で、天寿山の麓に13の墓が集まっている。

定陵はその中のひとつで、明の14代皇帝万歴帝の陵墓であり、地下宮殿とも呼ばれる。
地下27メートルに総面積1,195平米もの墓室を持つ、十三陵中いちばんの見どころだ。

重機もない時代に、地下深部にそんな広大な空間をどうやって掘ったのかが興味深い。

当時の国家予算2年分相当の銀800万両と、6年の歳月を費やして完成したという大陵墓。
一説ではこの大工事が財政を傾け、明の凋落へと繋がったというから洒落にならない。

しかも、この陵墓の建設は、万歴帝がわずか22歳のときに開始されたものだそうだ。

22歳といえば普通は希望に満ちあふれ、死後どころか自分が老いた姿すら想像しない頃。
そんな時期に自分の陵墓を作ろうとは、やはり天子様は人間ではないのかもしれない。

定陵:クリックで拡大 定陵:クリックで拡大 定陵:クリックで拡大 定陵:クリックで拡大

石造りの階段を深部へ下っていくと、外の暑さが嘘のように空気がひんやりとしてくる。

かつては磨き上げられていたであろう総大理石作りの内壁は、長い年月でくすんでしまい
どこか、コンクリートの打ちっぱなしのようで、なんだかとても味気ないものに見えた。

想像していた地下宮殿というよりは、どこかトンネルの工事現場のような印象である。

遺体や副葬品が収められていた棺(複製品)も鮮やかな赤で、遺跡の雰囲気に似合わない。
オリジナルも同じ状態なら仕方ないが、もう少し古びた加工はできなかったのだろうか。

煌々と輝く水銀灯の光りと相まって、どうも古い遺跡を探索している気になれなかった。

ロウソクの灯とまではいわないが、テーマパークなどにある火影が揺れる照明だとか
そういった演出による雰囲気作りを行なって欲しいと思うのは、ぼくだけだろうか。

遺跡に演出は必要ないかもしれないが、あまりに殺風景なのでついそう考えてしまった。

 

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定陵(明十三陵:万歴帝陵墓)
住所 北京市昌平区十三陵特区
営業 8:00~17:30
電話 010-6076-1424
入場 60RMB (博物館とセット)
交通 定陵道口(314路バス)
言語 中国語

2006年06月21日

●蝋人形の館 (十三陵的皇蝋像宮)

薄暗い館内で展示されているのは、多数の蝋人形たちが繰り広げる壮大な歴史絵巻きだ。

中国の映画、テレビ、音声、照明技術と、最先端の蝋人形製作技術が渾然一体となり
明の時代の宮廷を中心とした歴史上の出来事を、おどろおどろしく描き出している。

「ここはいったい……どこなんだ!?」

明皇蝋像宮:クリックで拡大 明皇蝋像宮:クリックで拡大 明皇蝋像宮:クリックで拡大

老北京から10分ほどクルマを走らせ、ぼくらは明十三陵へたどり着く……はずだった。

ここがそうだと告げられて下ろされた場所は、郊外に佇む古びた会館のような建物前。
観光バスなども停まっており、観光地には違いなさそうなのだが予想とかなり違う。

明十三陵とはもっと、古い遺跡が並ぶ古墳のような場所を想像していたのだが……。

あまりといえばあまりのギャップに、ここで本当に正しいのかと運転手に詰め寄るが
間違いないから、早くあそこでチケットを買ってこいと促されるだけだった。

まったく下調べせずに訪れたことを後悔しながら、止むを得ず入場チケットを購入。

額面によれば十三陵的皇蝋像宮と書かれており、どうやら関連施設であるのは違いない。
なんだか釈然としないものを感じつつも、案内に従って入場ゲートをくぐったのだった。

明皇蝋像宮:クリックで拡大 明皇蝋像宮:クリックで拡大 明皇蝋像宮:クリックで拡大 明皇蝋像宮:クリックで拡大

結局のところ、この蝋人形館は十三陵風景区に数多くある資料・博物館の一種のようだ。
明の皇帝たちの陵墓である十三陵周辺に、その時代の史実を伝える施設を作ったらしい。

なるほど文章だけより視覚的に歴史を学べる場所だが、中国語ではそれも叶わない。

結局、なにを伝えたいのかよく判らない、蝋人形たちによる歴史絵巻きを見せつけられ
施設を出たときには運転手は忽然と姿を消しており、苦情は行き場を失ってしまった。

ここまでの足代を値切りに値切られた運転手の、ささやかな復讐だったのだろうか?

 

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北京十三陵的皇蝋像宮(蝋人形館)
住所 北京市昌平区西関環島
営業 9:00~17:00
電話 010-6974-8706 / 010-6974-8708
入場 40RMB
交通 徳勝門より345路バス
言語 中国語 / 英語(音声ガイド)

●蝋人形の館 (十三陵的皇蝋像宮)

薄暗い館内で展示されているのは、多数の蝋人形たちが繰り広げる壮大な歴史絵巻きだ。

中国の映画、テレビ、音声、照明技術と、最先端の蝋人形製作技術が渾然一体となり
明の時代の宮廷を中心とした歴史上の出来事を、おどろおどろしく描き出している。

「ここはいったい……どこなんだ!?」

明皇蝋像宮:クリックで拡大 明皇蝋像宮:クリックで拡大 明皇蝋像宮:クリックで拡大

老北京から10分ほどクルマを走らせ、ぼくらは明十三陵へたどり着く……はずだった。

ここがそうだと告げられて下ろされた場所は、郊外に佇む古びた会館のような建物前。
観光バスなども停まっており、観光地には違いなさそうなのだが予想とかなり違う。

明十三陵とはもっと、古い遺跡が並ぶ古墳のような場所を想像していたのだが……。

あまりといえばあまりのギャップに、ここで本当に正しいのかと運転手に詰め寄るが
間違いないから、早くあそこでチケットを買ってこいと促されるだけだった。

まったく下調べせずに訪れたことを後悔しながら、止むを得ず入場チケットを購入。

額面によれば十三陵的皇蝋像宮と書かれており、どうやら関連施設であるのは違いない。
なんだか釈然としないものを感じつつも、案内に従って入場ゲートをくぐったのだった。

明皇蝋像宮:クリックで拡大 明皇蝋像宮:クリックで拡大 明皇蝋像宮:クリックで拡大 明皇蝋像宮:クリックで拡大

結局のところ、この蝋人形館は十三陵風景区に数多くある資料・博物館の一種のようだ。
明の皇帝たちの陵墓である十三陵周辺に、その時代の史実を伝える施設を作ったらしい。

なるほど文章だけより視覚的に歴史を学べる場所だが、中国語ではそれも叶わない。

結局、なにを伝えたいのかよく判らない、蝋人形たちによる歴史絵巻きを見せつけられ
施設を出たときには運転手は忽然と姿を消しており、苦情は行き場を失ってしまった。

ここまでの足代を値切りに値切られた運転手の、ささやかな復讐だったのだろうか?

 

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北京十三陵的皇蝋像宮(蝋人形館)
住所 北京市昌平区西関環島
営業 9:00~17:00
電話 010-6974-8706 / 010-6974-8708
入場 40RMB
交通 徳勝門より345路バス
言語 中国語 / 英語(音声ガイド)

2006年06月20日

●郊外のゴーストタウン (老北京)

古い街並みや異国の都市を再現した類のテーマパークが好きだ。

異国の街であればまがい物よりも、実際にその都市を旅したほうが楽しいだろうが
失われてしまった時代の街などは、行こうと思っても実際に行けるものではない。

そんな簡単には行けない場所を、気軽に体験できるのがこれらのテーマパークなのだ。

老北京:クリックで拡大 老北京:クリックで拡大 老北京:クリックで拡大

長城観光が思いのほか早く終わったので、ついでに付近を観光することにした。

特にあてがあるわけでもないので、駐車場にたむろする白タクを捕まえて案内させる。
明十三陵なる史跡が、この辺りでは長城に次ぐ見どころと聞き、そこへと向かわせた。

ところが移動の最中に、運転手氏が老北京風情園を知っているかと切り出す。

聞いたこともない観光地だが、明や清時代の建物を再現した体験型テーマパークで
老北京の風情を気軽に楽しむことができる、辺りでも人気のスポットなのだそうだ。

料金は一緒でよいというし、せっかくなのでそこへも立ち寄って貰うことにした。

老北京:クリックで拡大 老北京:クリックで拡大 老北京:クリックで拡大 老北京:クリックで拡大

やたらと広い施設内には、なるほど古そうな建物がまばらに立ち並んでいる。

古い街並みを再現しているというよりは、当時のものが手入れされることなく
そのまま放置されているようで、塗装の剥げたボロボロの外装が痛々しい。

この手の施設は好きなはずなのに、街自体が楽しむことを拒否しているかのようだ。

付きまとう違和感の正体は、ひと気がまったくない閑散とした雰囲気によるものらしい。
誰もいない街は想像以上に無気味で、まるでゴーストタウンに入り込んだかのようだ。

入れ物のみを再現しても中身が伴わなければ、その街の風情は醸し出せないのだ。

結局、のんびりと見学する気にもなれず、主に建物の外観のみを横目で眺めつつ
駆け足でこの場の観光を終えて、老北京という名の廃墟をあとにしたのだった。

 

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老北京風情園
住所 北京市昌平県南口鎮辛力荘北
営業 店舗による
電話 010-6977-1825
入場 45RMB
交通 地鉄 天安門東駅より40Km(約1時間)
言語 中国語

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