過去の街並みや、海外の街並みを模したテーマパークが好きです。
日本では京都にある太秦映画村であるとか、伊勢の戦国時代村(現:安土桃山文化村)
愛知県犬山市のリトルワールドなど、足繁く通ったものです。
とても手軽に、まるで違う世界に迷いこんだ気分に浸れるのがいいんですよね。
そんな異世界、別時代を楽しめる場所が、ここ上海にも存在していて
前から興味があったのですが、ようやく訪れることができました。

上海の映画村こと上海影視楽園は、上海市郊外の南西部に位置します。
1999年に完成した映画、ドラマの実物大風景セットを備えた大型屋外スタジオで
1930年代のオールド上海の街並みを中心に、いろいろな舞台が用意されています。
実際の撮影に使われており、織田裕二主演の「TRY」などもここで撮影を行なったとか。
体育館内の上海旅遊集散中心からツアーが出ていますが、他の旅遊バスと違い
1日に一往復するだけなので、時間的に融通が効かないため注意が必要です。
チケットは往復運賃と入場料込み60元で、朝はなんと8時40分の出発。
ぼくらはいつものバスで行くのかと思っていたのだけれど
乗り場に現れたのは小さな小さなワンボックスカー。
ツアー参加者はぼくらをあわせて7人だけで、ほんとうに小じんまりとしていました。

高速を使って約40分ほどで影視楽園に到着。現地スタッフが近寄ってきて
パンフレットを手渡すと、我々7名のツアー団体を引率してくれます。
まずは入り口からすぐの、西洋風庭園と洋館が立ち並ぶゾーンにある展示館へ。
どこどこが見どころであるとか、何時からは実演アトラクションがあるなど
いろいろと説明してくれるのですが、中国語なのでちんぷんかんぷん。
非常に簡単(かつ意味不明)な説明が終わり、ここからは自由見学でした。
薄暗い館内には映画で使う衣装や小物などが展示されていますが
参観者はぼくたちだけで、灯かりのない場所も多くかなり寂しい雰囲気です。
この寂寥感は、薄曇りの冬空と相まって、ツアーの最後まで付きまといました。

1930年代の南京路とその周辺を模した一帯は、とてもノスタルジックな空間。
古い映画で見たような街並みの中を、これまた古めかしい路面電車が走りゆき
まるで当時の上海にタイムスリップしたような気分を楽しむことができます。
この路面電車は無料で乗車でき、園内をゆっくりと一周してくれます。
残念なのは観光客はほとんどおらず、日本の映画村などで見かける
エキストラなどもいないので、どこかゴーストタウンのようです。
賑やかで大勢の人が行き交う南京路とは、すこしかけ離れた雰囲気でした。
パンフレットによれば馬車なども走っているそうですが見当たらず
人力車の兄さんがやたらと記念写真をすすめるばかり。
それでも裏通りの石庫門や、大きな大聖堂、蘇州河港区などムードは満点でした。

そんな上海の映画村ですが観覧範囲はとても狭く、アトラクションの
見学時間も含めて3時間もあれば十分に楽しめます。
帰りの時間が13時半と早めなので心配していましたが、ちょうどよい時間でした。
お昼からは観光客が増えて少しは賑やかになりましたが
朝早くはかなり閑散としていて寂しい雰囲気です。
お金に余裕のある人はタクシーをチャーターして、昼前から出かけたほうがよいかも。
ただし、お帰りの際に現地で拾ったタクシー(松江区登録)は上海市内に
乗り入れることができないそうなので、ご注意くださいませ。
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上海影視楽園
上海市松江区北松公路4915号 (上海旅遊集散中心よりツアーあり)
営業 8:00~17:00
入場 50RMB