2007年12月02日

●価格と満足度 (SUN with AQUA)

以前、特別な味、特別な雰囲気を味わってみたくて、外灘の SUN with AQUA を訪れた。

なるほどサービスは良好で、見目にも楽しい料理はそれなりに旨かったのだが、残念ながら特別感を得ることはできなかった。けして不味くはないものの、価格とのバランスが取れていなかったのが原因だろう。まったく同じ料理でも、その価格や食した状況によって味は左右されるのだ。

サンマ塩焼きとネギトロ丼御前 150RMB:クリックで拡大
鮮度のよいサンマを炭火で焼き上げた、とびっきりのご馳走
そんなわけで思ったほどの満足感を得られなかった同店を、休日のランチタイムに訪れた。昼食として供される釜めしはなかなか美味しかったとの、妻の言葉に心動かされたからだ。

以前と変わらぬ店内は、多くの客で賑わっていた。休日のせいか家族連れが多く、子供たちも旨そうに料理を頬張っている。幼少の頃からよいものに触れるのは、果たして幸か不幸か。

当初の来店目的は釜めしを食すことだが、写真をみた感じではどうもそれっぽくない。それよりもサンマの塩焼きに強く惹かれたので、そちらをオーダーした。鮮度のよいサンマを、炭火でじっくりと塩焼きにしたそれはワタまで旨く、日本人に生まれた喜びを強く噛み締めさせてくれる。

妻におすそ分けを貰った釜めしも旨く、今回のランチは大満足であった。前回とは食べたものが違うので単純な比較はできないが、おそらく味と価格のバランスが取れていたことも要因であろう。食材や技法にこだわれば美味しさとともに価格も上がり、客の要求は高くなっていくのだ。

料理の世界は奥深いと感じるとともに、やはりタダ飯が旨いのには訳があると思うのであった。
 

店名SUN with AQUA -JAPANESE DINING & BAR-
ジャンル日本料理&バー
住所上海市黄浦区中山東一路6号 外灘6号2F (中山東一路 x 広東路、交差点付近)
営業時間11:30~14:30 / 18:00~23:00 / 18:00~1:00 (バー、金土は~3:00)
電話番号021-6339-2779
アクセス公交 延安東路外灘(145,307,317,934路)ほか
予算鮭親子釜飯 90RMB / 東京小町弁当 140RMB (いずれもランチメニュー)
通用言語日本語 / 英語 / 中国語
メニュー日本語 / 英語 / 中国語 / 写真あり
至福の品サンマ塩焼き&ネギトロ丼御前 150RMB
備考ランチタイムにはコーヒーをサービス
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2007年11月28日

●当たり外れの大きな店 (小羽)

ふと振り返ってみると、かなりの頻度で虹梅路を訪れていることに気がつく。

友人が店主を務める店があるのが主な理由だが、それ以外にも魅力的な店、興味を惹く店が多いように思う。指折り数えてみると、ここ1ヶ月ほどは週に1度くらいのペースで訪れているようだ。そんな行きつけの虹梅路に、またひとつ気になる和食店がオープンしたので、さっそく訪れた。

籠盛り前菜 50RMB:クリックで拡大
籠の上に様々な情景を描き出す、和食らしさ溢れる一品だ
多数の日本料理店ひしめく激戦区、虹橋の真珠城にオープンした和楽亭小羽。奇を衒わない正当な食材と技法で勝負する、これぞ和食といった雰囲気の食を供する直球勝負の店である。

灯籠の明かりを思わせる柔らかな光に包まれた店内は、静かな大人の空間だ。料理人との対話が楽しい白木のカウンターをはじめ、テーブルや座敷をシーンに応じて使い分けられる。

オープン記念のサービスだという籠盛り前菜は、ぐい飲みや小鉢に盛られた煮物や塩辛などが籠の上に可愛らしく並ぶ。彩りも鮮やかで見目にも楽しく、あっさりとした味付けは舌に心地よい。盛り付けの美しさや、素材の持ち味を引き出した調理法など、和の神髄が詰まったひと皿だ。

これは他の皿も楽しみだと期待していたものの、実際には残念に感じる部分も多々あった。これは旨いと唸らせてくれる皿がある反面、思わず首をかしげてしまうようなものもある。料理によって旨い、不味いがはっきりと分かれており、新しい皿が運ばれてくるたびに一喜一憂したのだ。

もう少し当たり外れなく安定した美味しさを提供できるならば、きっと流行りの店となるだろう。
 

店名和楽亭 小羽
ジャンル日本料理
住所上海市長寧区虹梅路3717弄10号109 真珠城1F (虹梅路 x 延安西路、交差点を南)
営業時間18:00~24:00
電話番号021-6401-3475
アクセス公交 虹梅路(809,925,936路)ほか
予算籠盛り前菜 50RMB / 刺し身五点盛り 230RMB / 鯛茶漬け 40RMB ほか
通用言語日本語 / 中国語
メニュー日本語 / 写真なし
至福の品ホルモン煮込み土手焼き風 35RMB
備考店員の接客態度は良好 / 料理には当たり外れがあり
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2007年11月18日

●冬はおでんにコップ酒 (やまとや)

とある落語を題材としたテレビドラマを見ていたら、急におでんが食べたくなった。

浅草寺宝蔵門前の小さな屋台で、登場人物たちがクツクツと煮えるおでんを頬張る姿がとても魅力的だったのだ。ここ上海の地で、日式の屋台はどこを探しても見つからないだろうが、おでんを売りにする和食店ならいくつもあるようだ。そんな中から、古羊路に佇むやまとやを訪れてみた。

丸ごとトマトのおでん 15RMB:クリックで拡大
ダシの染みたトマトの中心部には、さわやかな酸味が残る
厭味にならない程度に、和のテイストを散りばめられた店内は、落ち着ける空間作りが為されている。カウンターにテーブル席、掘りごたつなど多様な座席配置を選べるのも嬉しい配慮だ。

できればおでん鍋の前に陣取りたかったが、あいにく満席とのことで2階のテーブル席に案内される。奥まった半個室のような場所だが、呼べば応える服務員のレスポンスが心地よかった。

おでんは全部で21種類。盛合せをオーダーすると、時間がかかるというトマト以外が大皿に盛られてきた。おでんといえば地味な色合いになりがちだが、ダシ汁でさっと湯がいたチンゲン菜やプチトマトが付け合わされ、見目にも鮮やかな皿に仕上がる。薄黄金色の関西風ダシも旨い。

どれも上品な味付けで美味だが、最後に登場したトマトがとくにお気に入りだ。ダシが染み柔らかくなった皮の部分と、まだ酸味が残る内側のコントラストが楽しい。口中にフワリと広がるツユの旨味と、トマトのさわやかさが織り成す複雑な味わいが、ちょっとしたエポックメイキングなのだ。

少しずつ厳しい冬の気配が迫りくる上海、やまとやのおでんで身も心も暖まりたいものである。
 

店名和ダイニング やまとや 喜都乃
ジャンル日本料理(創作ダイニング)
住所上海市閔行区古羊路459号(古羊路 x 姚虹路、交差点を東)
営業時間11:00~14:00 / 17:00~22:30
電話番号021-5477-5771
アクセス公交 姚虹路古羊路(149路)、黄金城道(506路)ほか
予算おでん各種 15RMB~ / とりの唐揚げおろしポン酢 50RMB / やきえだまめ 30RMB
通用言語日本語 / 中国語
メニュー日本語 / 写真なし
至福の品丸ごとトマトのおでん
備考おでんは3種盛り(40RMB)、5種盛り(60RMB)もあり / 全21種類
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2007年11月06日

●期待をかけてよい店 (花樂)

たまにはご馳走でも食べようと、1年ぶりに天ぷら料亭の花樂を訪れた。

花樂は大阪にある老舗料亭『一宝』の五代目が、日本文化を世界に広めようと築き上げた場所。味はもとより、その空間作りやサービスも一流の特別な店なのだ。ぼくみたいな若輩者がおいそれと訪れることのできぬ老舗の味が、ここ上海ではリーズナブルに楽しむことができるのである。

花楽の鯖ずし:クリックで拡大
肉厚の鯖はほどよく酢が効き、上海ではトップレベルの旨さ
前回往訪時に不満を感じたのが、コースに余計な料理が多いことだ。先付け、前菜、造りなどと続き、ようやく天ぷらと対面できる。他の料理もそこそこ旨いが、天ぷらに比べ一段劣る気がするのだ。中途半端を提供されるくらいなら、天ぷらのみを楽しみたいと感じていたのである。

そんな願いが通じたのか、前菜以外は天ぷら通しのコースができていたのは嬉しかった。

ところがそんな天ぷらコースは、残念ながら油っこさが鼻についた。前回は料理長の関氏自らが揚げてくれた『油を感じない』天ぷらだったが、今回は他の調理師が揚げたせいかやや重く感じたのだ。それでも上海ではピカ一なのだが、前回のそれが神懸っていただけに残念であった。

逆に感心したのが自宅用に購入した鯖ずしで、これが大そう旨かった。巻き簀を解くと、中からは薄い昆布で包まれた美しい鯖が姿を現わす。鯖と酢飯のバランスもよく、一般的な押し寿司よりも柔らかなシャリが口中でホロリとほぐれる。酢もちょうどよい加減で、思わず笑顔がこぼれた。

やや残念な部分も目についたが、それも要求レベルが高いからこそだ。上海でこれだけの期待をかけられる店は、そう多くはないだろう。今後もどうか、ぼくの我が侭に応えて欲しい店である。
 

店名天ぷら料亭 花樂
ジャンル日本料理(天ぷら料亭)
住所上海市徐匯区斜土路2421号 4号楼 (斜土路 x 宛平南路、交差点付近)
営業時間11:00~13:30(L.O.) / 17:00~21:30(L.O.)
電話番号021-6438-3822
アクセス地鉄1号 徐家匯 / 公交 斜土路(44,50,303,864路)ほか
予算260,350,490RMB(昼) / 300,490,690,890,1200RMB(夜) / 鯖ずし 160RMB
通用言語日本語 / 中国語 / 英語
メニュー日本語 / 中国語 / 英語 / 写真なし
至福の品鯖ずし(持ち帰り用、要予約)
備考天ぷらの調理は料理長を指名したい
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2007年11月02日

●サンマまつりと友の誕生日 (魚蔵)

新鮮なサンマを塩焼きにして、あったかな銀シャリとともに食らいたい。

9月末、そんな切なる願いを叶えるために計画されたサンマまつりは、店側のこだわりにより頓挫してしまった。代わりに手にしたスルメイカの一夜干は、郷愁を誘う懐かしい味で素晴らしかったものの、サンマへの想いは満たされぬまま。次こそは必ず、そう考えながらひと月が過ぎ去った。

極上のサンマ造り:クリックで拡大
舌の上でとろける極上サンマ造り
そろそろサンマの旬も終わる、そんな時期に一通のメールが舞い込んだ。延び延びになっていたサンマまつりを、今度こそ開催しようというkurousaさんからのお誘いだ。ぼくは小さくガッツポーズを決めて、即座に参加する旨を返信した。決戦は金曜日だ。

念願のサンマを喰えるのはもちろん嬉しかったが、それ以外にも楽しみがあった。翌日3日はkurousaさんの誕生日。サンマまつりと平行し、1日早い彼女のバースデーパーティを計画したのだ。

彼女の驚く顔を想像してワクワクしながら、お気に入りのケーキやフラワーアレンジメントを用意し、その日が訪れるのを待った。祝う側もまた楽しめるので、サプライズ誕生会は大好きである。

当日は少し早めに魚蔵を訪れて、ケーキと花束をこっそり隠しておいて貰う。店側もkurousaさんの誕生日を知っていたようで、シャンパンなどを用意してくれていた。この日のランチタイムにも友人からサプライズを頂いたそうで、皆から愛されている彼女の姿が目に浮かぶようだった。

計画では食事が終わったころに、ケーキと花束を出してきておめでとうとやる予定であった。ところが席に着くややいなや「しゅうさん、早いけど誕生日おめでとう」とプレゼントを渡される。驚かせるつもりが、逆に驚かされることになってしまい、こちらも慌てて贈り物を手渡すこととなった。

味道淋特製チーズケーキ:クリックで拡大 サンマの塩焼き:クリックで拡大 笑顔のステキな kurousa さん
左:スッキリした甘さのチーズケーキ  中:食べるのがもったいない美しさだ  右:いつも笑顔がステキなkurousaさん

そんな波乱含みのスタートだったが、料理は相変わらず旨かった。キラキラと光り輝くサンマの造りは、薄紅色の身にたっぷりと脂が乗っている。口に含むとさっととろけるようで、新鮮な青魚だけが醸すことのできる独特の旨味があった。そんな身を使った寿司もまた、感涙モノであった。

念願の塩焼きも旨い。熱を加えることで活性化された旨味が、舌の上で華麗なダンスを踊る。サラリとした脂のにじむ身と、心地よい苦味をたたえたワタを乗せ、かき込む白飯のなんと旨いことか。もちろんサンマ以外も一級品ばかり。ぼくは日本人に生まれた喜びを噛み締めるのだった。

旨い料理と酒を嗜みながら、友の誕生日を祝い合う。楽しい時間はあっという間で、気がつけば日付を跨いでいた。kuroさん、誕生日おめでとう。新たな1年も実り多き年でありますように。
 

店名魚蔵 虹梅店
ジャンル日本料理(鮮魚料理)
住所上海市長寧区虹梅路3717弄30号 真珠城1F (虹梅路 x 延安西路、交差点を南)
営業時間17:30~24:00
電話番号021-6446-0252
アクセス公交 虹梅路(809,925,936路)ほか
予算特選にぎり盛合せ 250RMB / 鯖棒寿司 75RMB / タコ唐揚げ 40RMB ほか
通用言語日本語 / 中国語
メニュー日本語 / 中国語 / 写真なし
至福の品生サンマの塩焼き
備考上海で旨い海鮮を食べたいならここ! / 一号店も店名が魚蔵に変わりました
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2007年10月31日

●普通であること (誠)

朝晩はめっきり冷え込むようになり、あったかい食べ物が恋しくなってきた。

おでんや鍋物などの定番はもちろんだが、ぼくが密かに愛してやまないのが風呂吹き大根だ。じっくりくつくつ煮込んだ大根に、甘辛い味噌ダレをかける。箸でスッと割って、フウフウ息を吹きかけながら口に含めば、舌の上でホロリと崩れていく。滋味深い味わいに身も心もあたたまるのだ。

風呂吹き大根:クリックで拡大
美しい飾り切りや添え物で、見た目にも楽しめるひと皿だ
そんなほっこりとあたたかな、風呂吹き大根を喰わせる店に、ここ上海の地で巡りあえた。

富民路に佇む日本料理の誠は、今年で12年目を迎えた老舗店である。今でこそ300を越えるという上海の和食店だが、当時はホテル併設店のみで、路面店は非常に珍しかったそうだ。8年前に店主が脳溢血で倒れ、現在はその息子が2代目として店を切り盛りしているという。

大きく『誠』と染め抜かれた暖簾をくぐると、そこは小料理屋といった雰囲気。板前の作業を楽しめるカウンター席と、それを囲むように掘りごたつの座敷がある。小姐たちの日本語はややたどたどしいが、日本人料理長やスタッフがいるので意思の疎通に困ることはなさそうである。

前述の風呂吹き大根に関しては、その見た目も含め満足いく仕上がりだった。ただ、その他の料理については丁寧な仕事を感じさせる反面、これといった驚きもない。和食とは名ばかりのなんちゃって料理が出てくる心配はないが、出来れば思わずうなるような皿に出会いたいものだ。

もっともここは異国の地であり、普通の和食というだけでもありがたいのかもしれない。ただ、上海和食界は群雄割拠の時代を迎えており、普通なだけではもはや生き残れないのではないだろうか。3ヶ月で閉店する店もある中、ここまで生き延びた老舗として頑張って欲しいものである。
 

店名
ジャンル日本料理
住所上海市静安区富民路177号甲 (富民路 x 巨鹿路、交差点を南)
営業時間17:30~23:00 (ラストオーダー 22:30) / 日曜定休
電話番号021-5403-1943
アクセス地鉄2号 静安寺 / 公交 銅仁路(49,71,127路)ほか
予算里芋のイカ煮 35RMB
通用言語日本語 / 中国語
メニュー日本語 / 写真なし
至福の品風呂吹き大根
備考今年で12年目になる上海日本料理の老舗
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2007年10月18日

●日本料理店の店名 (林檎)

店の名前がどんなものだろうとも、基本的に料理の味とは関係ないはずだ。

ただしそれが和食店なら、店名からある程度の情報が読み取れることもある。例えばあまりに日本人のセンスからかけ離れている場合、逆にベタベタな日本的名前の場合は、中国人経営が多いように思う。中国人の店でも旨い例もあるが、大抵の場合はなんちゃって和食が多いのだ。

林檎のお好みにぎり:クリックで拡大
思ったよりしっかりした寿司は、ネタも技術も悪くない
さて、先日訪れた日本料理店は、名前だけでいえば危険な香りを放っていた。まるで70年代に出来た町の喫茶店のような店名、ネオン管のドギツい看板、店頭に飾られたカレーやラーメンのサンプルが日本人の関わりを否定していた。

この店は危ないと本能では感じ取っていたものの、ふかひれを丸ごと奢った贅沢なラーメンのオープニング特価78元に釣られたのである。

ほとんど中国料理店のままな内装に、より一層の危機感を覚えながらも、件のふかひれラーメンをオーダーする。何気なしにメニューを眺めていると、小鰭のにぎりがあるというのでこちらも注文。上海では貴重な光りもの。値段も10元以下と格安なので、ものは試しで頼んでみたのだ。

ラーメンに関しては懐かしい中華そばといった感じで、上に薄くスライスされたふかひれが乗っていた。不味くはないが、2度目はないだろう。ただし、小鰭に関してはなかなか旨かったので、他にもお勧めだというネタをいくつか握って貰ったところ、どれも予想に反して及第点なのである。

特別旨いわけではないが、自宅から徒歩圏内で味と価格のバランスもよい。遠くからわざわざ出向くのはどうかと思うが、個人的には意外と使える店だと思えた。キャンペーンがなければ見た目や店名で敬遠していただろうが、実際に食べてみないと味って判らないと教えてくれた店だ。
 

店名懐石レストラン Cafe 林檎
ジャンル日本料理(寿司、鍋物、その他)
住所上海市静安区愚園路558号 (愚園路 x 鎮寧路、交差点を東)
営業時間11:00~14:00 / 17:00~22:00
電話番号021-6252-8067
アクセス地鉄2号 江蘇路 / 公交 鎮寧路(20,138,330,825,921路)ほか
予算鍋物 68RMB~ / にぎり寿司 7RMB~ / ふかひれラーメン 150RMBほか
通用言語日本語 / 中国語
メニュー日本語 / 中国語 / 写真なし / 暫定メニュー
至福の品小鰭にぎり
備考しゃぶしゃぶセット 100RMB→68RMB(要予約)
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2007年10月15日

●念願のサンマを食す (和膳Sun)

鮮魚料理の和膳Sunが一周年記念キャンペーンを実施と聞いて、時の流れの早さを思った。

前回訪れたのは昨年の7月下旬なので、一周年は3ヶ月も前に過ぎている気もする。おそらくグランドオープンから計算してのことだろう。興亡恒なしな上海飲食界に於いては、開店から半月で消えていく店も珍しくない。無事に2年目を迎えたということは、それなりに評価すべきだろう。

サンマ定食:クリックで拡大
鮮度のよいサンマはワタまで旨い
この1年でどれだけ成長したのかを確かめるため……というのは建前で、キャンペーンのサンマ御前に釣られ、久しぶりに同店を訪れた。今なら128元が68元と大変お得になっているのだ。

極度に照明を落としてスポット光で机上だけを照らすやり方は、以前とまったく変わっていない。バーではないのだから、もう少し明るくてもよいのではないだろうか。キャンペーン中なので混雑しているだろうと予想していたが、ランチタイムの終了間際のせいか、店内にはぼくらを含めて3組だけと、やや閑散としていた。

ランチメニューには寿司や丼もの、煮付けなどの定食が並ぶが、ここは迷わず生サンマの塩焼き&刺身御前をオーダーした。

待つこと十数分、待ちに待ったサンマ様が運ばれてくる。色良く焼き上げられ、ぶすぶすと脂の爆ぜる音が聞こえてきそうなサンマの姿に興奮が高まっていく。箸先でそっと表皮を割ると、眩しいほどに白い身からは脂が滲み出す。そこから、得もいわれぬ香気がふわりと立ち上るのだ。

箸先でそっとハラワタをつまみ取り、期待に打ち震えながら口中へと運ぶ。新鮮なワタは苦味の中にもほのかな甘味を感じさせるほどで、味蕾の上に大輪の花を咲かせる。ぼくはその余韻が消えないうちに白飯をかき込み、グイグイと飲み込んだ。ああ、これぞ日本人に生まれた喜びだ。

以前は魚介類の質はよかったものの、シャリや海苔などの周りを固める素材が今ひとつであった。しかし、今回は問題のごはんも美味しくなっており、弱点をきちんと克服したのが見て取れた。特別価格なので評価が甘くなっている部分もあるが、今後の選択肢足り得る店だと思う。
 

店名和膳Sun
ジャンル日本料理(鮮魚料理)
住所上海市長寧区水城路12-20号 和平広場2F (水城路 x 虹橋路、交差点を北)
営業時間11:30~14:00 / 17:00~23:00
電話番号021-6270-0977
アクセス公交 水城南路(57,925,925B,936路)ほか
予算長崎鮮魚の刺身&寿司御前 88RMB / 北海道生サンマ塩焼き&刺身御前 68RMB
通用言語日本語 / 中国語
メニュー日本語 / 中国語 / 写真なし
至福の品サンマ塩焼き
備考10月28日まで一周年記念キャンペーンを実施中(ランチタイムのみ)
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