2007年03月14日

●白色情人節2007 (Gourmet Corner)

ここ中国でのバレンタインデー(情人節)は一般的に、男性側から女性にプレゼントを送る。

バレンタインギフトのお返しであるホワイトデーは日本独自のものだが、商魂たくましい上海にもこの習慣は白色情人節として輸入されているようだ。ただし上海女性の多くはプレゼントを貰うことはあっても、贈り返そうという意識はあまりないようで、今ひとつ定着していないようだ。

ケーキ 各25RMB:クリックで拡大
どれもちょっとしたひと工夫があって楽しい
さて、今年の我が家のホワイトデーは、中国のやり方に倣って妻からケーキが贈られた。

もっとも贈られたとはいってもぼくがバレンタインに贈ったケーキはふたりで食べたし、今回のケーキもそうだ。一緒に暮らしているとどうしてもそうなってしまうのだが、旨いものは分かちあおうが我が家の家訓なので悪くない。日頃の感謝を形として、今後も贈り合いたいものだ。

ケーキなどを販売しているホテルは多いが、その中でもヒルトン内のパティスリー『Gourmet Corner』は安定した品質でどれを食べても旨い。やや甘味が強いと感じるものの内側には、酸味の効いたジャムが入っていたりと全体のバランスが秀逸だ。とくに濃厚ななめらかさを持つヒルトンチーズケーキは絶品である。

服務員の接客態度がいつも横柄なのがマイナスポイントだが、味に関しては自信を持ってお薦めできる。贈答や手土産など、ここぞというときに利用すると喜んで貰えるはずである。

 

店名Gourmet Corner
ジャンルパティスリー
住所上海市静安区華山路250号 ヒルトン1F(華山路 x 延安西路、交差点を南)
営業時間7:00~22:00
電話番号021-6248-0000
アクセス地鉄2号 静安寺から徒歩10分 / 公交 華山路(01,71,202,925,936路)
予算ケーキ 各種25RMB~
通用言語英語 / 中国語
備考滑らかなヒルトンチーズケーキは絶品
Shop Information

2007年02月05日

●世界最古の健康食品

紀元前8千年にはすでに存在していたといわれる発酵乳は、いわば世界最古の健康食品だ。

東地中海沿岸、ブルガリア村などで重要な食物として食べられていたヨーグルトは、動物学者のメチニコフが不老長寿の効果があると唱えて以来、ヨーロッパ全土で広く作られるようになった。そして現在では世界中で一般的に食されるようになり、多くのひとから愛されている。

プレーンヨーグルト:クリックで拡大
憧れのプレーンヨーグルトがついに上海でも!
ぼくにとってヨーグルトといえば硬化剤や蔗糖を添加せずに作るプレーン以外はあり得ないのだが、残念なことにここ上海ではほとんどが蔗糖入り、しかも半液状のドリンクタイプのものしか流通していないのが現状だった。

ところが先日、いつも貴重な情報を提供してくれるよしけいさんのブログにて、上海でもプレーンタイプのヨーグルトが手に入るようになったとの情報を得て、さっそくぼくも入手した。

カルフールのプライベートブランド商品で、125グラムが4パックセットで19元もする。輸入品に比べれば割安感があるが、それでもローカルなヨーグルトの5倍近い価格はけっして安くはない。流通量が増えれば値段も安くなるだろうが、中国人がプレーンタイプを好むかどうかは疑問だ。

しっかりとした固さのある白いそれを頬張れば、独特の香りと爽やかな酸味が口中に広がり嬉しくなる。やや酸味が少ないのはぼくの好みと外れるが、上海でプレーンのヨーグルトが食べられる意義は大きい。料理用に、朝食のテーブルに、これから活躍してくれそうな商品の登場である。

2007年01月23日

●椎茸ケーキを試食する (香茹酥)

キノコ類はどれも好きだが、その中でも椎茸は、ぼくにとってとても思い入れの深いものだ。

七つの海を股にかける父は家にいることが少なかったので、ぼくの父親役は母方の祖父だった。
農林業を営んでいた彼の背中を追って野山を駆け巡り、とても多くのことを教わったように思う。

そんな祖父が栽培していたのが椎茸で、ぼくも彼を手伝ってホダ木に菌糸を植えつけたりした。

収穫期に山に入れば、組んだホダ木のそこかしこから椎茸たちが顔を出し、とても愛おしかった。
摘み取ったばかりの椎茸はとても芳しい香りで、それを炭火で焙って食べるのは山のご馳走だ。

祖父に倣い自宅で栽培に取り組んだこともあり、毎日大量の椎茸を収穫したのもよい想い出だ。

外装:クリックで拡大 中身:クリックで拡大 アップ:クリックで拡大

そんな深い思い入れのある大好きな椎茸が、お菓子として売られていたのでさっそく入手した。

椎茸の菓子といえば平成村の椎茸スナックや、料理の鉄人で登場したキノコの山などがある。
台湾から来た香茹酥のパッケージには、英語表記でキノコの脆いケーキと記されてあった。

脆いケーキとはどのようなものかとおそるおそる開封すると、中から出てきたのはクラッカーだ。

やや拍子抜けしながらも1枚を取り出して、そっと噛み締めるとパリパリの食感が心地よかった。
味は思ったよりスパイシーでなかなか旨いが、肝心の椎茸風味はあまり感じられずつまらない。

パッケージのインパクトに比べて中身は至って普通であり、やや残念に感じる今日この頃だ。

2007年01月18日

●杭州で未知の食材に挑む

いったいこの世の中にはどれほどの食材が存在し、どれだけの料理があるのだろうか。

1日に5種類ずつを制覇したとしても、人が一生のうちに喰える料理の数はたかが知れている。
それでも可能な限り、この世に溢れる食物を喰らってみたいと願うぼくは、食の亡者であろうか。

食文化の異なる中国にて、今まで目にしたこともないものを食らってきたが、まだ足りなかった。

未知の食べ物というだけで欲求を覚えるし、それが珍しいものなら金を積んでも食べたくなる。
たとえ先に食べた人がこれは不味いと告げようとも、自らの舌で味わわねば気がすまなかった。

我ながら食い意地がはっているなとは思うが、これはもう性みたいなものだから仕方ないのだ。

セミの串揚げ:クリックで拡大 ムカデの串揚げ:クリックで拡大 カメラ目線でムカデを食らう:クリックで拡大

先日、杭州の河坊街を散策中に未知の食べ物を目にし、ぼくの目はたちまち釘づけとなった。

ショーケースにセミ(既食)やバッタ(既食)と並んで、その身を横たえているのはムカデである。
幼きころ、やつに刺されて痛い思いをしたが、あの日の復讐を遂げる日がついに訪れたようだ。

串を抱いたまま素揚げにされたムカデに塩をふりかけただけの、とてもシンプルな料理である。

こんがり揚がった頭の部分を口に運び、舌先に全神経を集中しながらゆっくりと咀嚼していく。
ブルーチーズにも似た薬臭い味わいが口いっぱいに広がり、じゃりじゃりとした食感は最悪だ。

完食はしたが二度目はないと思いつつ、またひとつ未知の食材を制した達成感に満ちていた。

2006年12月29日

●お土産スイーツ (莉蓮蛋撻餅屋)

日本に居たころは、帰り道にてよくケーキなどの洋菓子を買い求めていた。

会社の最寄り駅に隣接した百貨店があり、さまざまなスイーツの入手先にはこと困らなかった。
また、地元駅前にも少しばかり有名なケーキ屋があるので、ここでもよく買って帰ったものだ。

ぼく自身が喰いたいというよりは、土産の包みに大はしゃぎする妻の笑顔が見たかったからだ。

ところが、上海に来てからはすっかり土産を買わなくなった、というよりも買えなくなってしまった。
会社帰りには旨そうなスイーツを扱う店がなく、バス通勤でドア to ドアになったのも大きかった。

こんなとき、旨いものが豊富に集まってくる日本のデパ地下は、恵まれているとつくづく思うのだ。

店舗外観:クリックで拡大 カプチーノ:クリックで拡大 ティラミス:クリックで拡大 チーズケーキ:クリックで拡大

莉蓮のエッグタルトは会社帰りに手に入る数少ない良質なスイーツで、妻もお気に入りの品だ。

こちらではケーキなども扱うが、ローカル店のそれには苦い想い出があり、今まで敬遠していた。
だが、タルトはなかなか旨いわけだし、食わず嫌いはよくないと思い直していくつか買い求めた。

価格はひとつ10元前後だが、閉店間際のせいか全品2割引き。お得感はなかなか大きかった。

味についてはやや甘さが強すぎると感じるが、全体的な評価としてはそれほど悪くないだろう。
値段的にいえばライバルはコンビニスイーツと考えれば、十分に及第点を与えてもよいと思う。

わざわざ買いに出向くものではないが、近くを通りがかかったときの選択肢にはなりそうである。

 

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莉蓮蛋撻餅屋(Lillian Cake Shop)
住所 上海市黄浦区南京西路2-68号 新世界城B1F (南京西路 x 西蔵中路、交差点西)
電話 021-6359-1678
予算 ティラミス 12RMB / カプチーノ 11RMB / チーズケーキ 10.8RMB ほか
交通 地鉄2号 人民広場より徒歩2分 / 公交 西蔵中路(20路)など
言語 中国語
備考 夜間(閉店前)はケーキ全品2割引き!

2006年11月08日

●第5回目くらいかにツアー

かつて江南地方には、2本のハサミと8本の足を持つ、夾人虫と呼ばれる虫が棲息していた。

この地方は水害が起き易く、水とともに訪れる夾人虫は稲を喰い、ハサミで人を傷つけたという。
朝廷より派遣された巴解という男は、水害を減らすため陽澄湖付近にて治水工事を敢行した。

ところが夜に現場で火を焚くと、これを見た夾人虫の大軍が集り作業員を次々に虐殺したのだ。

困った巴解は一計を案じ、城のまわりに堀を築き、堀には熱湯を満たし夜を待って火を焚いた。
襲来した夾人虫は作戦通り堀に落ちて煮え死に、その甲羅を割って喰うと大変旨かったという。

以来、夾人虫は勇敢な巴解の足下にいる虫という意味で、蟹と呼ばれるようになったという。

自己紹介タイム:クリックで拡大 ついに登場、山盛りの上海蟹:クリックで拡大 集合写真

上海蟹の産地で知られる陽澄湖に伝わる伝説だが、退治した怪物を喰うところが中国らしい。

そんなおどろおどろしくもユーモラスな伝説を持つ陽澄湖に、週末を利用して蟹退治に訪れた。
旨いものを喰うためなら何処へでもいくぜと頼もしい相棒たち、総勢27名の大所帯である。

貸切りのバスにガイドまでつけて、高速を揺られること1時間くらいで目指す湖へと到着した。

大型バスが多数停まれる大駐車場を取り囲むように、派手なネオンの蟹餐庁がいくつも並ぶ。
一旦店に予約をおこない付近の観光に出かけたが、運転手が道に迷ってグルグル走っただけ。

おかげですっかり腹を空かせた蟹ツアー一行は、目を血走らせながらレストランへ乗り込んだ。

生け簀の中は蟹だらけ:クリックで拡大 生け簀だらけ:クリックで拡大 器用に縛っていく:クリックで拡大 陽澄湖:クリックで拡大

簡単な自己紹介を済ませたあと、土地の料理を楽しんでいると、やがて目当ての蟹が登場した。

サイズとしては前回の海鮮まつりのものと同等程度だが、本場の陽澄湖で喰う蟹は絶品だった。
なにより味噌の量が多く、しかも濃厚であり、ホクホクした卵やネットリした白子もたっぷりである。

我々は言葉を発するのも忘れ、口の周りや手を黄色くしながら、貪るように夾人虫を退治した。

蟹や料理をたらふく食べたあとは近所の蟹売所に移動して、生け簀で蠢く上海蟹を購入しよう。
金色の爪を持つ正真正銘、本物の陽澄湖産の大きなサイズが一対で90元とお値打ち価格だ。

全部含めて、市内で大きめの蟹ひとつ喰うよりも安い蟹ツアー、今後も参加したいものである。

 

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第5回目くらいかにツアー
主催 ちょろ旅行(Special Thanks:きんぐちょろ氏)
開催 2006/11/05
予算 270RMB(バス、ガイド、高速、駐車場、朱家角観光など含む)

2006年10月24日

●栗シーズン到来 (翔鷹栗子店)

10月とは思えないような暑い日が続く上海にも、ようやく冷たい秋風が吹くようになった。

秋の風物詩といえば上海ガニが挙げられるが、もっと庶民的なものは街頭の焼き栗だろう。
9月くらいから見かけた焼き栗屋台も、今では街の至るところでジャラジャラと音を立てる。

天津の甘栗で有名なのは良郷ブランドで、街中の屋台でも良郷を謳っているものが多い。

ただし、これらの大半はニセ物であり、甘味料を使って甘味を増した安物を使っているそうだ。
バッグや服飾だけでなく、上海ガニや甘栗のニセ物まで出まわるのが、どうにもこの国らしい。

店の親父が砂利入りの鍋を混ぜる様は食欲をそそるが、露店のものは避けたほうが賢明だ。

店前は行列が続く:クリックで拡大 量り売り:クリックで拡大 焼き栗装置:クリックで拡大

それでは我が家の栗はどこで入手するかといえば、黄浦区にある上海翔鷹栗子店を挙げる。

こちらは屋台ではなく正式に店舗を構えているが、春夏のあいだは営業しない季節限定店だ。
地元庶民にも人気の店で、このシーズンになるといつも、店舗前には長い行列が続いている。

こちらでは混ぜ物などせずにじっくりとローストして、天然の甘味を引き出した良質の栗を扱う。

販売時に悪い栗がまぎれ込んでいると、選別係を老板がどなり散らすなど、こだわりも感じる。
焼きたてアツアツの栗を袋に入れてもらうと、自宅まで待ちきれずに道端で味見したくなる。

日本のものよりもホックリと自然な甘さの栗を頬張れば、また秋が来たんだなと実感するのだ。

 

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上海翔鷹栗子店 雲南南路専売店
住所 上海市黄浦区淮海東路50号(雲南南路 x 淮海東路、交差点を東)
営業 不明(季節限定オープン)
電話 不明
予算 寧国産(小)5.8RMB / 寧国産(大) 6.8RMB / 天津産 11.8RMB(いずれも500g)
交通 公交 淮海東路(42,783,945,980路)ほか
言語 中国語

2006年09月15日

●上海パン事情 (ベーカリー木村)

上海で食べるパンは不味い、というのは少しずつ過去の事例となりつつあるようだ。

もちろんローカル系のパンはまだまだ、妙にぱさついていたり生地自体が変に甘いものが多いが
外資系パン屋が続々と進出を続けており、こちらでは我々日本人の口にあうパンが手に入る。

例えば静安寺の久光百貨店地下にあるヤマザキは、日系のパン屋として連日賑わいをみせる。

興味深く感じるのは、多くの買い物客に占める中国人たちの割り合いが、想像以上に高いこと。
ローカル店の価格に比べて高価ながら、それでも日式を選ぶ現地人が確実に増えているのだ。

これはつまり現地人たちもよりよい品を求めていることを指し、今後業界の成長が見込まれる。

ベーカリー木村:クリックで拡大 ベーカリー木村:クリックで拡大 ベーカリー木村:クリックで拡大

永源路沿いに位置するベーカリー木村も、上海のパン業界を牽引できる日式パン屋のひとつだ。

場所柄か閑散とした雰囲気の漂うことが多いものの、口コミで着実に客数を増やしているようだ。
特別旨いというほどではないものの、我々日本人が安心して食べられるパンを提供している。

中国人の客らもちらほら見かけることから、現地の人たちからも支持されている様子が伺える。

我が妻とその友人たちに人気を博しているのが、ここのオリジナルメニューの羽二重あんぱん。
あんぱんの中に柔らかな羽二重もちが入っており、パンと餅の不思議な取り合わせが面白い。

その他のメニューもハズレがなく、今後の成長が楽しみな店のひとつとして注目している。

 

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ベーカリー木村 / 木村面包
住所 上海市静安区南京西路2068号 協和広場 東1号 (鎮寧路 x 永源路、交差点を東)
営業 7:00~21:00
電話 021-6249-9892
交通 公交 愚園路(148路)、鎮寧路(20,138,330,825,921路)ほか
価格 羽二重あんぱん 6RMB / アップルパイ 8RMB / ミニクロワッサン 5RMB
言語 日本語 / 中国語