●武術家のタマゴたち (鵝坡武術院)
少林寺拳法発祥の地として有名な嵩山(すうざん)、少林寺の周辺には多数の武術学院がある。
数千人規模の生徒を抱える学校も数多く存在し、総数では7万人もの若者たちが、明日の武術家を目指して修行に明け暮れている。鄭州市内でバスをチャーターした我々は、それらの学校のひとつ、少林鵝坡武術専修院を訪れた。ここの舞台にて、現役学生たちの演武が見られるのだ。
バスが敷地内に滑り込む。校内のあちらこちらで、まだ年端のいかない少年たちが形の稽古をしているのが目につく。ぼくはてっきり義務教育を終えたあと、武術を専門に学ぶ場所だと思っていたのだが、どうやらそれは間違いらしい。多くの生徒は小学生のうちからここで学び、心身ともに鍛えて行く。カリキュラムは武術中心だが、義務教育過程もしっかりと含まれている。
履修を終えた学生たちの進路は気になるところではあるが、意外と就職先には困らないらしい。アクションスターやスタントを目指すもの、自ら教室を開き指導側に周るもの、またボディガードや警備員、警察や軍隊なども一般的らしい。成功者にはそれなりの未来が約束されているのだ。
そんな彼らの演武は、粗削りながらも本格的なものだった。蛇や猿など動物の動きを模した形象拳や、棒、剣、鞭など武器を使ったもの、さらには気功によるデモンストレーションと、エンターテイメント的要素も大きい。見学後は良質のカンフー映画を観たあとのような、高揚感が得られた。
彼らの中からいずれ、銀幕のスターが生まれるかもしれないと思うと、その将来が楽しみである。
| 施設名 | 少林鵝坡武術専修院 |
|---|---|
| ジャンル | 武術学校 |
| 住所 | 河南省登封県北環路西段鵝坡嶺 |
| 電話番号 | 0371-62802998 |
| 通用言語 | 中国語 / 英語 |
| 備考 | 学生たちによる演武を見学することができる(要予約・有料) |

コメント
学校がたくさんあるんですね~。さすが嵩山!!
そのうち、ここで見た子を
「少林魂」のステージで見たりして(≧∇≦)
Posted by: kurousa | 2007年12月07日 11:44
子供のころから心身ともに鍛えるのですね。すごい。
よい人間が出来上がりそうですね。
卒業後の仕事にも困らないってのが、、なんだかすごくいいですね!
Posted by: huihui | 2007年12月07日 19:21
>kurousaさん
ちなみに「少林魂」などに出演している人たちは、本物の少林寺の
修行者ではなく、これらの武術学校出身ばかりなのだそうです。
なぜなら、少林寺で学んでいる人たちは、仏教の教えの一つとして
学んでいるのであり、この様なショーには出られないんだとか。
>huihuiさん
武術学院は正規の仏教修行ではありませんが、その源流は同じ
ものですから、さぞ心も鍛えられそうな気がしますね。
あれだけの人数がいるから、さぞ潰しが利かなそうと思ったのですが
意外と卒業生の就職率はよいと聞いてびっくり。学院出身のボディ
ガード件秘書的なことをやってる方などは、年収30万元くらいだとか。
いやはや、ここまでくるとサクセスストーリーですよねぇ。
Posted by: しゅう | 2007年12月07日 22:58
しゅうさんこんばんは。
崇山は登りましたか?
上のほうに達磨が数年間修行したといわれる洞窟があります。
本当かどうか知りませんが少林寺の中にその時に座禅の修行で出来た達磨の影が染み付いたという石が祭られてました。
振り返ったら落っこちそうなくらいの急な階段を2時間かけて登れば着きます。
7年前の事ですが、こちらは死にそうな形相で這い登ってると、
まるでスキップしながら少林寺の少年が駆け上がっていきました。
聞くと彼らにとっては軽いランニング場所で2回/日往復する者も多いとか。
並大抵の修行じゃないんでしょうね。
ケインコスギも体験入学で相当きついと言ってましたね。
Posted by: デニーロ | 2007年12月08日 20:50
>デニーロさん
トレッキング好きのぼくとしては、達磨洞にも行きたかったのですが
時間の都合で訪れることはできませんでした。なにしろ、少林寺での
時間は午後からのみでしたので……。今回の旅行はあちこち登って
ばかりでしたが、ここの階段を登っていたらもう、翌日は筋肉痛で
立てなかったかもしれません。
ケインコスギも体験入学してたんですか。そういえば外国人留学生も
何人か見かけました。その筋では結構、有名な学校みたいですね。
Posted by: しゅう | 2007年12月10日 07:08