●素材の力と匠の技 (串匠)
ここ何十年かで野菜の味はずいぶんと落ちてしまったように思う。
かつて祖父の畑で栽培していた野菜たちは、家で食べる為に育てた無農薬有機栽培で
ところどころを虫が喰い見た目は悪いが、素材の力を感じさせる深い旨味を持っていた。
キャベツの芯の部分には野菜本来が持つ甘味があって、生のまま齧るのが大好きだった。
ところが最近のキャベツの芯を生で齧ると、苦味にも似たえぐみが広がり心底がっかりする。
土がよくないのもあるが、大きな原因は多量に使用される農薬に依る場合がほとんどだ。
害虫を殺す薬が野菜によいハズもなく、そんなストレスがえぐみとして表面化するのだ。
串匠は7月にオープンしたばかりの店だが、すでに多くのリピーターがいる人気店だ。
総ガラス張りの開放的な入り口から中に入ると、木目と黒を基調とした落ち着いた店内。
調理場を一望できる大きめのカウンターがあったので、迷わず焼き場前を陣取った。
細かい作業まで見渡せるが、煙除けガラスのせいで調理人と対話できないのが難点だ。
つき出しには大きくざく切りされたキャベツが生のまま供され、自信のほどがうかがえる。
ベストではないものの、農薬天国で手に入るキャベツとしてはかなり旨い部類に入る。
特製の味噌ダレや塩もよいが、生のままバリバリ喰えるのは上海ではかなり貴重だろう。
店主がこだわりを持って見つけてきたであろう食材は、キャベツばかりではなかった。
炭火で丁寧に焙られた鶏は、噛み締めればブロイラーには出せない旨味がほとばしる。
1杯250元はうかつに手が出ぬが、もはや幻の感がある森伊蔵なども用意されていた。
全体的に価格設定は高めだが、割高に感じさせぬ食材と、それを活かす技術がある。
今回はあまり腹が減っていなかったこともあって、ごく一部のメニューしか食せなかったが
それでもまた来ようと思わせるだけの料理が並び、リピーターの多さを納得させられた。
やや味付けが濃い嫌いもあるが、酒飲みにはそこがまた堪えられないのではなかろうか。
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串匠
住所 上海市長寧区婁山関路888号101室(婁山関路 x 雲霧山路、交差点付近)
営業 17:30~03:00(日曜は24:00まで)
電話 021-6228-3337(渡邊)
言語 日本語 / 中国語
席数 60席
備考 メニューによって内容が微妙に違うので要注意







コメント
ここは串焼屋さんですかにゃ?
気の利いたお店ができたのですねー。
キャベツを生でバリバリできるのって上海では最高の贅沢(*^_^*)
森伊蔵はさすがに飲めませんですけど
おいしいつまみでお酒飲みたいのです!!
Posted by: kurousa | 2006年08月10日 17:21
>kurousaさん
ダイニング風の炭火串焼きのお店って感じでしょうか。
生キャベツも旨いし、他の料理も美味しかったです。
ただ、手羽先の唐揚げだけはかなりイマイチでした。
コゲコゲな上に脂っこくてまいっちんぐ。
森伊蔵、くろさんは外で飲まなくても自宅に隠し持って
ませんでしたっけ。今度ぜひ飲ませてくださいませ(笑)
Posted by: しゅう | 2006年08月10日 17:39
とても美味しい店が出来たと聞いていましたが、こんな所でブログに取り上げられていたのですね!是非、上海に行った時には立ち寄らせていただきますね。
Posted by: みなっち | 2006年11月28日 15:30
>みなっちさん
ぼくが食べ歩いた数はたかが知れていますが、その中ではかなり
美味しい焼き鳥を食べさせてくれる店ではないかと思います。
機会があればぜひ行ってみてくださいませ。
Posted by: しゅう | 2006年11月28日 15:33